《このワインについて》
年間45000本もつくられ、そして消費されていっている、ヴィーニンガーがつくるスタンダードなゲミシュター・サッツ。ウィーンを2つに割るようにして流れるドナウ川。その両側の畑5区画からブドウを持ち寄っています。ブレンドされているブドウの種類はなんと11種!区画もブドウもブレンドしているため、ウィーンの個性をしっかり表すワインと言えるでしょう。ゲミシュター・サッツの入り口としてこれより適したワインはありません。
使用ブドウ:グリューナー・フェルトリーナー25%、ヴェルシュリースリング20%、ヴァイスブルグンダー15%、リースリング10%、シャルドネ10%、ソーヴィニヨン・ブラン7%、残り13%はジルヴァーナー、ツィアファンドラー、ロートギプフラー、トラミナー、ノイブルガー。
《ゲミシュター・サッツとは》
ゲミシュター・サッツとは混植混醸のこと。普通はブドウ品種ごとに畑に植え、それぞれの適熟を見極めて品種ごとに収穫し、その品種に応じた発酵をして最後にブレンドします。それに対して混植混醸は、畑の段階で複数の品種が混ざっており、それをまとめて発酵させます。だからブドウ品種の特徴が平均化されて、その土地の味わいがより明確に表現されると生産者は考えています。
《生産者について》
2013年に認められた「ゲミシュター・サッツDAC」の原産地呼称。その制定に尽力したのが、当主フリッツ・ヴィーニンガー氏です。
カリフォルニアなどで修行をつんで、「ミスター・シャルドネ」と呼ばれるほどシャルドネ&ピノ・ノワールにおいて実績を残して帰郷。先代から譲り受けた畑も当初は植え替えるつもりだったそうですが、「せっかくブドウがもうすぐ穫れるなら」と仕込んだゲミシュター・サッツ(混植混醸でつくるワイン)に感動。伝統あるこのウィーンならではのワインを、多くの人に知ってもらおうと、精力的な活動をしています。
Wiener Gemischter Satz Wieninger