《サヴォワ地方について》
アルプス山脈のふもと、スイスとの国境付近の山あいに広がるのがサヴォワ地方です。広がると言っても、起伏の激しい土地は耕作可能面積が少なく、畑は点在しています。
結果として生産面積はわずか2000ha少々で、ボルドー地方の50分の1という非常に小さな産地。
日本に入ってきているサヴォワのワインは、極々わずかです。
《生産者について》
フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエは、ミヤン村というところにある家族経営のドメーヌ。父であるフィリップ氏が設立し、徐々に畑を増やしていった結果、現在は35haの畑を所有しています。
現在は息子のシルヴァン氏もワイナリーに参加しています。
《ワインについて》
グラニエ山の崩壊によってできたサン・アンドレ湖。そのほとりにこのアルテスの畑があります。
別名ルーセットとも呼ばれるこの地方の地ブドウ、アルテスでつくる白ワイン。このブドウは14世紀にギリシャのキプロス島から持ち込まれたと言われています。
《テイスティングノート》
水にぬれた火打石を思わせる硬質な香りと、洋ナシやリンゴの蜜のような甘い香りが調和を見せます。美しい酸が心地よく、山奥の清水のような透明感のある味わいです。
Roussette de Savoie Altesse Philippe et Sylvain Ravier