《生産者について》
イギリスのジャーナリスト、ビル・ナンソンが『ブルゴーニュ最高の無名の生産者』として挙げるライジングスター、アルノー・テシエ。2005年に父が急逝し、若干21歳にてドメーヌを継承。ネゴシアンにブドウを販売する傍ら、自ら醸造・元詰めもスタートしました。
醸造面にこだわるのではなく、真摯な畑仕事を通してテロワールを表現したクリアなワインづくりというのは、ここ最近の流れですが、その中でもアルノー・テシエのワインは透明度の高さが傑出しています。ムルソーでも特に評価の高い1級畑をはじめ、優良な畑を多数所有。にもかかわらず最近まで無名だったのは、父の代まで畑が貸し出されていたから。彼はムルソーを「ミネラリーで香り高いワインを造る土壌」だと考えており、凝縮感と純粋さを両立した今風のスタイルです。
ただし畑はたった7.5haしかもっていません。各酒販店への割り当ては多くのキュヴェで数本程度でしょう。なくなるときは一瞬です。
《このワインについて》
ムルソー村とピュリニー村の境界にある「シャン・ペリエ」という区画からつくられる単一区間ワイン。面積は0.4haしかないので、毎年せいぜい3000本程度の生産でしょう。
様々なフルーツのアロマがみずみずしく漂い、フレッシュ感にあふれる味わいで、絶妙な酸味が心地よい。
ブルゴーニュ産シャルドネの魅力を、暖かい年でも思い起こさせてくれるワインです。
Bourgogne Champ Perrier Domaine Tessier