2022年、ブルゴーニュの白ワインの流通が枯渇しかかっています。そしてこの状況が、2023年末ごろまでは続きそうな予測です。
全てが不足しているわけではありません。コート・ド・ボーヌの3つの人気ヴィラージュ、ピュリニー&シャサーニュとムルソーが中心。人気の生産者がつくるものはキュヴェに寄らず姿を消し、プルミエ・クリュとグラン・クリュは無名生産者ですら手に入りにくくなっています。
その主な原因は生産量減です。特に2021年の記録的な霜害。来年、高級白ワインがほぼ入って来ない可能性が高いのです。
村名格のワインで3万円半ばは異常だと感じます。それでも今が最安値。この先こういったワインが飲みたいなら、今確保しておくほかありません。
《生産者について》
ブルゴーニュにおける白ワインの生産者として評価が高いのはどこか。コシュ・デュリ、ルフレーヴ、コント・ラフォン、そしてこのラモネも必ず名前が挙がることでしょう。
ラモネの特級ワインはとんでもないスピードで高騰を続け、トップキュベのモンラッシェは30万40万でも見当たらなくなりつつあります。
その名声の所以はブドウの質の高さです。ラモネではそれを夏の間引きを行わないことで達成しています。樹に負担をかけて寿命を縮めると考えるからです。
もちろん収量制限を行わないのではありません。春の時点で新芽の数を十分に減らしてしまうのです。
そうすると、夏に雹が降った時取り返しがつかないので、普通は春に多めに芽を残して夏に調整するのです。
それをラモネでは、リスクをとって品質を重視しているのです。
Puligny Montrachet Ramonet