《生産者について》
ローマ時代の後期から歴史が続くというシャトー・ルジェ。ポムロールで最初に優れた畑だと認定されたと、1700年以降の文献に記載がみられるそうです。
19世紀後半にはポムロールのトップ5のシャトーとして格付けされるなど、歴史の長さに引けを取らないほど評価の高いシャトーです。
1992年からブルゴーニュのドメーヌであるジャック・プリウールを所有するラブリュイエール家の所有となりました。
《ポムロールのワインに期待するもの》
メルローはフランスで最も多く栽培されるブドウでありながら、メルロー主体のワインとしてそのブランドを確立しているのは、ここポムロールのみ。それほどメルローだけでグラン・ヴァンをつくるのは難しいようです。
だからこそポムロールのワインは、割高でも人々は探し求めます。それはジロンド川左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン主体でつくる著名ワインとは、異なる魅力を持つからです。
メルロー主体の高級ワインに期待するもの。それはベルベットのような濃密でなめらかな口当たりではないでしょうか。
[ワインアドヴォケイト 2018年2月のレビュー]
深いガーネットパープル色の2015年シャトー・ルジェは、プラム、スパイスケーキ、カシスの香りがグラスから飛び出し、下草、ジビエ、燻製肉、プロヴァンスのハーブの香りが漂う。フルボディで力強く、張りのある筋肉質な果実味がぎっしりと詰まっており、力強く、豪華でビロードのようなバックボーンと隙のない新鮮さの魅力的なコントラストを持ち、長く、土っぽいフィニッシュを迎える。
[Lisa Perrotti-Brown氏による試飲 飲み頃予想2020-2040年]
Chateau Rouget