《生産者について》
海からの冷たい風によってボルドーと似た気候だと言われる西オーストラリア州マーガレット・リヴァー。その地を代表する生産者の一つが、このルーウィン・エステートです。
ルーウィンでまず有名なのが、毎年エチケットのイラストを変えるアートラベルのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン。ずいぶん昔の2004年からスクリューキャップでワインをリリースしており、10年20年と経過したワインでも大きなボトル差なくきれいに熟成しているのが特徴です。
《このワインについて》
「スクリューキャップのワインは熟成しない」なんて噂を聞くこともありますが、大きな間違い。それは熟成ルーウィンを飲めばすぐわかるでしょう。若い頃にはない風味の複雑さとタンニンの滑らかさを獲得しています。コルクに比べると熟成スピードはゆっくりな分、ハズレの少ない古酒を楽しめます。
《2011年ヴィンテージについて》
冬は寒く降雨量がかなり多かった年です。開花時期は晴天が続き、夏まで雨が少なかったものの、1月には雨が降りました。その後は暖かい日が続きましたが、3月末には冷え込みました。総じて良好なヴィンテージです。
若いうちはベリー系の香りにコーヒー豆やダークチョコの風味が複雑に絡むアロマでした。きめ細かいタンニンと酸が長い余韻に伴う味わいでした。
Leeuwin Estate Art Series Cabernet Sauvignon