《生産者について》
アメリカの西海岸最北、ワシントン州のワラワラで創業したチャールズ・スミス。「K ヴィントナーズ」を立ち上げるまでは、ヨーロッパでロックンロール・バンドのマネージャーを11年間務めたという異色の経歴を持ちます。その風貌はまさにロックンロールながら、その腕前は確かなもの。ファンキーなエチケットが多い割には、ブドウ品種の個性を素直に反映した正統派な味わいのワインをつくります。彼の作品「Kヴィントナーズ・ロイヤル・シティ(2007VT)」はパーカーポイント99点を獲得し、類まれなる実力を示しました。
その後も彼は幅広いスタイルのワインをプロデュース。高級ワインだけでなく、「ワインズ・オブ・サブスタンス」シリーズ、「ゴールデン・ウエスト」など、多数のラインナップを一代で築き上げています。
「えっ、このワインもチャールズ・スミスが作ったの!?」という声が聞こえるほど、彼のワインメイクの才能は幅広く発揮されています。
《このワインについて》
面積約73平方キロメートル、ワシントン州第3の規模を誇る大ブドウ園「ミルブラント・ヴィンヤーズ」のシラーを使用。
この畑のブドウはKヴィントナーズの他にも、レ・コール、シャトー・サンミッシェルなど有名生産者を含む60のワイナリーに供給されています。
このワインは「ノースリッジ・ヴィンヤード」と、ミルブラント家が所有・栽培する「クリフトン・ヒル」の2つの畑のブドウがブレンドされています。
今すぐ飲んでもよし、セラーで数年熟成させてもよい、ポテンシャルを感じるワインです。
《畑について》
●ノースリッジ・ヴィンヤード
2003年植樹、ワルーク・スロープの37haの畑で沖積扇状地の砂利土壌、コロンビア川の氾濫原の上に非常にユニークな場所にあります。
表土の下には深さ15-30pのカリーチと玄武岩の層があり、カルシウムと鉄分を豊富に含んだ土壌で、根の成長に苦戦を強います。
●クリフトン・ヒル
表土60pに石が散らばった砂の土壌、その下は氷河がもたらした堆積した砂利があります。非常に水はけがよい畑で、
ブドウの根は水を求めて地中深くまで伸び、出来上がるワインに複雑性やミネラル感をもたらします。
K Vintners Syrah Milbrandt