《近年のドイツワイン》
気候変動はドイツ各地のワイン造りにも影響を与えています。早熟で多収量な改良品種から、ピノ・ノワールやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランといったフランス系品種への転換が進んでいます。
現時点でロワール等と比べるような明確な傾向はまだ見えませんが、ドイツにはリースリングで培った残糖コントロール技術があります。単に完全発酵の辛口にするのではなく、理想の味わいへ近づけるべくほんの少しの甘味を残す。そうしてフルーティーかつキリっとした酸味とのバランスが良いワインがつくられています。
この「ソーヴィニヨン・ブラン II」は、フォン・ウィニングでも特に成功したワインと言われ、キレのいいフレッシュ感が楽しめます。
当店未入荷ですが上位クラスの「I」もあり、こちらは樽発酵・樽熟成による複雑味と厚み、高めのアルコール度数を持つ上級タイプです。
《生産者について》
フォン・ウィニングが居を構えるファルツ。ドイツで2番目に広く、一番多くリースリングを栽培している産地です。
ただ、ラインガウやモーゼルのような南向き急斜面のスレート土壌ではなく、石灰質や砂岩、玄武岩などの土壌。質より量のワインも多く作られてはいますが、このフォン・ウィニング醸造所の品質追求は別格です。
歴史を遡れば名門「ジョルダン・エステイト」に行き着きます。1907年に娘婿のレオポルト・フォン・ウィニング氏が多大な情熱でワイナリーのレベルを昇華させました。彼はドイツ優良生産者組合(VDP)設立の功労者でもあります。
その後、戦後に売却され名称も途絶えましたが、2007年に起業家アヒム・ニーダーベルガー氏が買い取り、「ヴァイングート・フォン・ウィニング」として見事に復活を遂げました。
52haの自社畑はビオディナミとサステナブル農法で管理。そのうち70%はリースリングの畑であり、テロワールを表現する偉大なワインをつくっています。一方で他の土着品種やフランス系品種も幅広く栽培しています。
Von Winning Sauvignon Blanc II