《生産者について》
世界に羽ばたく日本ワイン。その急先鋒というポジションで業界をリードする存在が、「GRACE WINE」のブランドを冠する中央葡萄酒です。
その歴史は山梨県勝沼町で1923年、「長太郎印葡萄酒」として始まりました。老舗ワイナリーの一つと言えます。3代目三澤一雄氏のときに現在の社名とブランドが誕生します。
グレイスの特徴的な取り組みが、甲州の垣根栽培です。
山梨県では甲州ブドウが昔から植えられていました。しかしそのほとんどは、生食用に棚仕立てで育てるものです。温暖・湿潤な山梨の環境に向いており、現在も甲州の多くは棚栽培です。
一方で一般的なワイン生産国の畑で見られるのは垣根式です。ブドウのツタをワイヤーで上に誘引し、樹自体は剪定で小さく保ちます。1本の樹に実る房が少なくなり、より凝縮度の高いブドウが得られると考えられています。
グレイスでは、南アフリカ・ステレンボッシュ大学のコブス・ハンター教授の提案を受け、高畝式の垣根栽培を実践しています。雨の多い日本。樹のまわりの水はけを良くすることで、適度な水分ストレスがかかる状態をつくっているのです。
この栽培により、小粒で高糖度、リンゴ酸を豊富に含む甲州が収穫できるようになったそうです。
世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsにて、『キュヴェ三澤 明野甲州 2013』が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞。世界のワイン愛好家の目が日本に向くきっかけとなり、日本ワインブームの一因となったかもしれません。
《このワインについて》
1999年からつくり続けられるワイン。「グリド」は甲州の果皮の色を表しています。
このワインの2012年が、Decanter Asia Wine Awardsにて、アジア初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞 。日本ワインが世界に知られる切っ掛けの一つとなりました。
その賞を知らずとも、昔から高品質な甲州ワインとして安定供給されてきたもので、「日本ワインはおいしい」というイメージをつくるのに大いに貢献してきた1本でしょう。
白桃や洋ナシ、オレンジのような繊細なフルーツのアロマ。ジャスミンのような花の香りも感じます。甲州としては適度な厚みがありまろやかな口当たり。旨味を伴って尖りすぎない酸味があり、苦手とする人が少ないタイプです。
Grace Gris de Koshu