《ティモラッソについて》
イタリア、ピエモンテ州にて近年注目を集めているのが「ティモラッソ」という古い土着品種の白ブドウです。
一説にはネッビオーロとも遺伝子的な関係があると言われており、果皮が厚く豊かなタンニンを持ちます。醸造法によってはステンレスタンク発酵・熟成でも、ほのかな渋味を感じます。
熟成ポテンシャルがあるため手頃なワインでも10年の熟成に耐えます。また抜栓後の劣化も穏やかであるため、数日に分けて飲みたい方の味方です。油脂の多い肉料理などとのペアリングでも活躍するでしょう。
ワイナリーのベーシックラインながら、そのティモラッソの性質をしっかり感じられるのがこのワインです。
《テイスティングノート》
グレープフルーツのような柑橘や、アプリコットのようなアロマ。果実味の凝縮感とともに、骨太な酸とピリッとした感触のわずかなタンニン、コクを与える苦みを感じます。この価格ながらしっかり飲みごたえがあり、力強い味わいです。
《生産者について》
カンティーナ・ディ・デルトーナは1931年に設立された、ピエモンテで最も長い歴史の協同組合。その名の通り「デルトーナ」という産地にあります。ティモラッソをはじめ、コルテーゼ、ファヴォリータ、バルベーラ、ドルチェット、ボナルダ、クロアティーナ、チェレリーナなど、非常にさまざまなブドウ品種からワインをつくります。
Piccolo Derthona Cantina di Tortona