《このワインについて》
リアス・バイシャス地方でつくられるアルバリーニョの白ワインは、塩味系ミネラルを持つフードフレンドリーなワインとして人気。ただ流通しているものの大半はデーリーな価格帯です。
その中で少し離れたリオハの老舗ワイナリーであるマルケス・デ・ムリエタが、ワンランク格上のアルバリーニョをつくっています。
畑は海岸から3kmほどの距離にあり、ワインに塩味のニュアンスを感じます。また15%をアカシア樽で熟成していることによるだろう複雑味が、高級感を醸し出しています。
《テイスティングノート》
アカシアの花のようなフローラルなアロマに、グレープフルーツなどの柑橘、潮風を思わせる香り。ボリューム感のある果実味を、活気に満ちたフレッシュで力強い酸味が全体の味わいを支えています。塩味系のミネラル感をともなって余韻が長く続きます。
《生産者について》
マルケス・デ・ムリエタはスペインのリオハに現存する最古のワイナリー。1852年にルチアーノ・デ・ムリエタ氏によって設立されました。
当時人気のあったボルドーワインに学び、木樽熟成や除梗の技術を導入。理想のワインをつくるために自社畑をもち、栽培をコントロールすることが大事だと考えます。リオハにその概念をもたらしリオハワインの品質を高めたことから、スペイン王室より「マルケス=侯爵」の称号が与えられました。ムリエタ家はその後ワイナリーを売却。1983年からは現在のクレイセル家がオーナーとして、伝統を受け継ぎながらも最新の技術を導入しています。
Pazo Barrantes Albarino Marques de Murrieta