《このワインについて》
地球温暖化の影響で、日本市場においてアイスワインの供給がかなり減っています。
アイスワインの生産国といえばドイツ、カナダ、オーストリアの3か国。以前からオーストリア産のものは滅多に見かけませんし、ドイツ産も減ってきました。
探せばあるにはあるのですが、ジルヴァーナーやショイレーベなどが中心。最高とされるリースリングでつくられるものがとりわけ少ない!
リースリングが高貴品種とされるのは、その酸味にあります。濃密な甘味がありながらも、直線的で美しい酸味があるからこそ、全体が上品な印象にまとまります。数値的にもヴィダルなどの品種と有意な差があります。
ピュアな甘味にうっとりするような最高の甘露です。
《テイスティングノート》
砂糖漬けのレモン、洋ナシのコンポート、熟したパイナップルやマンダリンオレンジのような甘いフルーツのアロマ。口に含めばハチミツの風味も広がります。余韻に感じる上品さと長い余韻は、手頃なアイスワインとは格の違いがあります。
《生産者について》
ピリテリー家の歴史はイタリアのシチリアから始まります。もともとブドウ農家であり、ゲーリー氏は幼少より樹の手入れを手伝っていました。1948年に一家はカナダに新天地を求め、1965年にこの地に移り住みます。桃やサクランボ、梨、リンゴなどの果物や野菜を植え、ゲーリーズ・フルーツ・マーケットをオープンしました。
その後ナイアガラ産ワインへの関心が高まったのをうけて、1993年にワイナリーをオープン。創業以来着実に規模を拡大し、今では年間10万ケースを生産できるようになりました。
Riesling Icewine Pillitteri Estate Winery