《生産者について》
「サミュエル・リンゼイ」というブランド名は、1930年代初頭に鉄道を敷く労働者として活躍した人物からとられました。彼と彼のチームは、鉄道敷設のために道を切り開く作業を、ともに歌いながらチームワークで乗り越えてきました。その忍耐や気概に共通するものを、この「サミュエル・リンゼイ」のワインはもっているといいます。
ワインメーカーはノエル・バッソ氏。トーマス・アレン・ヴィンヤーズの醸造責任者で、ワイン業界で20年以上の経験を持ちます。
《このワインについて》
ワインの値上がりが続く昨今、久々に1000円台のカリフォルニアワインが入荷です。白2種類、赤3種類が発売となりました。
どれもこの価格が信じられないほど優秀な味わいですが、5種類もあれば出来栄えは少し差を感じます。だいたいこういう時は、メジャー品種よりマイナー品種やブレンドのワインこそ魅力的に感じるもの。もし特別好みなブドウ品種がないのであれば、赤ワインはレッドブレンド、白ワインならピノ・グリージョから飲み始めるのをおすすめします。
《テイスティングノート》
正直「ピノ・ノワールらしい味」ではありません。「渋味が少なくフルーティーで飲みやすいワイン」そういう位置づけでとらえてください。
熟したチェリーの果実香に土のニュアンス。穏やかな渋味と控えめな酸味でまったりとした口当たりです。余韻にはベーキングスパイスのような風味が広がります。上品さはあまりありませんが、親しみやすい雰囲気と価格は好感が持てます。
Samuel Lidsay Pinot Noir