《ムルソーらしさとは》
リッチでボリューミー、コクがあってふくよかな味わい。
ムルソーの白ワインについてこのようなイメージがかつてあったのではないでしょうか。おそらく2000年代初頭、ロバート・パーカーの影響力が絶大だったころに、高得点をとりやすいタイプとしてこういうムルソーが流行ったようです。
現在、このような"ビッグな"ムルソーを見つけることは難しいでしょう。酸味や繊細さを大事にするスタイルにほとんどの生産者が振っています。
その中でこの「クロ・ド・マズレー」は、両者のいいとこどりをするようなボリューム感のあるワイン。一昔前の「ムルソーらしい」イメージを少し感じることができます。
《生産者について》
ドメーヌ・ジャック・プリウールは18世紀末に設立されたドメーヌで、ムルソーが本拠地。モンラッシェ、シャンベルタン、ミュジニーなどのそうそうたるグラン・クリュを所有しているトップ生産者の一画です。醸造は1990年よりナディーヌ・ギュブラン氏が担当。フランスのワイン誌「レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス」で1998年、ベストワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
《テイスティングノート》
ブリオッシュやアーモンドのような甘く香ばしい香りに交じって、はちみつやリンゴのようなアロマが豊かに漂います。アプリコットのような熟した果実味が広がり、程よいコクと美しい酸味、シルキーな口当たりを持つ、満足度の高い白ワインです。
Meursault Clos de Mazeray Blanc Monopole Domaine Jacques Prieur