《エデルツヴィッカーとは》
アルザスの多くの生産者のラインナップにおいて、一番入門用に位置づけられることの多い「エデルツヴィッカー」。
もともと「Zwicker =アッサンブラージュ、ブレンド」という意味で呼ばれていたワインに、「Edel = 高貴な」という接頭語がついてこう呼ばれるようになりました。
アルザスには「ジャンティ」と呼ばれる似たワインもありますが、エデルツヴィッカーはより品種の自由度が高くて、単一品種でつくることもできます。
「果実味と爽やかさを併せ持つワイン」なんて表現されますが、元をたどれば余ったブドウの寄せ集めでつくり始めたワインなんじゃないかと予想します。それを地元の人が普段飲みするから、たっぷり飲めるようにと1000mlボトルで販売されることも多い。
特別な美味しさはないけど手ごろでカジュアルに肩肘張らずに楽しむ。それがエデルツヴィッカーです。アルザスの人と同じように、あなたもエデルツヴィッカーを普段飲みに取り入れてみませんか?
《テイスティングノート》
香りにはメロンや白い花、白桃などの様々なフルーツ。それほど派手な香りではありませんが、このワインの魅力は香りではなく飲み心地の良さと食事との相性。いろいろな品種がブレンドされた辛口ワインは、相性の悪い料理というものがあまりありません。気軽に飲める食中酒として楽しむのにピッタリです。
Roland Schmitt Edelzwicker