《ブルゴーニュ白の欠乏》
ブルゴーニュの白ワインが足りていません。とりわけコート・ド・ボーヌの村名クラス以上のワイン。3年前には全く予想できなかったことです。
「え?この生産者のワインが!?」と思うほど、それほど著名でなかったり生産量がしっかりある生産者のワインが、入港前の予約で輸入元完売。希望通りの数が購入できない「割り当て制」となっています。
その理由の一つはブルゴーニュワインの人気の高まり。そして世界の経済成長に日本が置いて行かれているので、他国に買い負けていること。それから2021年ヴィンテージの大凶作など。
こちらももともと主にレストランで楽しまれてきたワインです。小売りでメジャーなワインでは決してありません。しかし1万円ちょっとの価格帯で販売できるピュリニー・モンラッシェがあまりに少ないため、仕入れた次第です。
こういう事情を話すとあまり美味しそうには感じないでしょう。しかし質が低いわけでは決してありません。
その味わいは正統派に上質。だからこそ特徴を文字で伝えにくく、派手さがないため、ネット販売に向かない商材と考えてきただけです。
《生産者について》
ドメーヌ・ガコン・モランジョンの畑は、わずか3haしかありません。またそのつくりも最近流行りの「きれいで透明感のある」ものではありません。
一昔前のスタンダードのような、どっしり重厚感のあるスタイル。新樽比率は村名で20~30%。また熟成中のバトナージュ(澱の拡販作業)を多く行うのが、このスタイルにつながっています。
レ・メの畑はコート・ド・ボーヌの丘の斜面を下ったところ。1級畑ピュセルに隣接して広がる平坦な畑です。
もちろん年々価格は上がっていますが、まだ手の届かない価格ではないでしょう。
Puligny Montrachet Les Meix Domaine Gacon Moingeon