《2021年のブルゴーニュワイン》
2021年はフランス全土を災害級の霜害が襲った年です。春先にブドウの新芽が出てから、急に氷点下まで気温が下がった日がありました。シャンパーニュ、ブルゴーニュのみならず、通常は霜害のおきないローヌやラングドックですら被害にあったのです。
ブルゴーニュでは、ピノ・ノワールよりシャルドネの方がより被害甚大でした。春に活動を開始するのが早いからです。
その霜害のために2021年の収穫量は激減。霜だけでなく雹や雨による収量減少もあったそうで、5割・6割減というのはよく聞きます。
いわゆる「難しい年」だったので、生産者の腕により出来の差がでるヴィンテージです。一方で近年まれにみる「冷涼なヴィンテージ」であったという見方もできます。
昔ながらのブルゴーニュワイン、その洗練された酸味を愛する人にとっては、リスクをとってでも購入すべき年と言えます。
《生産者について》
オーナー醸造家のフィリップ・ペルノ氏は、「ドメーヌ・ポール・ペルノ」のポール・ペルノ氏の孫。奥さんの実家から畑を引き継いで、2008年に独立しました。ファーストヴィンテージは2009年なのでまだ若いつくり手といえますが、名門生産者の生まれだけあって既に腕は確かです。
《このワインについて》
所有する畑の中でも樹齢の高いブドウを使用しています。新樽比率25%にて11か月熟成。このヴィンテージは6,600本つくられました。
透明感のある酸味と上質なミネラル感のあるクラシックなブルゴーニュワインで、白ワインのみに特化するこの生産者のこだわりが感じられます。
Puligny Montrachet Pernot Belicard