《生産者について》
フィリップ・シャルロパンはいまでこそブルゴーニュを代表する生産者の一人として知れ渡っていますが、彼がドメーヌを引き継ぎ自らのワインを作り始めた1976年の時点では、その畑はわずか1.5haでした。当初こそ濃く抽出したあまりテロワールを感じないスタイルでしたが、神様アンリ・ジャイエとの邂逅を経て、テロワールを表現するスタイルに転換。その大きな変化の節目が、1997年だといわれています。
それ以降のシャルロパンの評判は非常に高く、ドメーヌも拡大。現在では25haと比較的広い畑から、35ものアペラシオンのワインを手掛けます。
彼の味筋は比較的華やか。『シャルロパンのスタイル』とも呼ばれるゴージャスな雰囲気があり、ファンの多い生産者です。
《高くて安い正規品》
今回は輸入元フィラディスさんの正規品が入荷しました。
フィラディスさんのワインは品質に定評がある分、同じ銘柄で比較したとき割高な傾向にあります。しかも2020年ヴィンテージは、2021年の大凶作をふまえてなのか、豊作だった割に日本への割り当てが少なく価格が非常に高騰しています。このキュヴェも昨年から驚くほど値上がりしました。
それでもこのワインのこの年を買うなら、正規品の最新ヴィンテージが一番安いのは間違いない。並行品のバックヴィンテージがもっと安く入ってくることはまずありません。
2021年に霜の被害を受けたのが主にコート・ド・ボーヌのシャルドネ。それゆえピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェのワインは今、村名格ですら品薄です。このワインの入荷も1、2本というまさかの数です。
《このワインについての輸入元情報》
ムルソー寄りに位置する区画のブドウを使用。オレンジピールやドライアプリコット、蜂蜜などのアロマ。シトラスやグレープフルーツを思わせるフレッシュな果実味に溌溂とした清涼感のある酸、雑味のないクリアなミネラルがきれいに溶け込んでいる。
Puligny Montrachet Charlopin Parizot