《昔も今も旨安ボルドー》
2001年までは日本で全く無名だったシャトーが、人気ワイン漫画『神の雫』に取り上げられて人気爆発。
普通そういうメディア掲載ワインの人気って一時的なものなのですが、この「モン・ペラ」についてはそれからずっと人気旨安ボルドーの地位を維持し続けています。
何より素晴らしいのが、ほとんど価格が上がっていないこと。少なくとも10年前の2013年当時も税込み2000円強でした。生産量が多く安定して供給されること。何より生産者のデスパーニュ家が「デイリーワインは手ごろな価格で」という信念を貫いているからでしょう。
《生産者について》
デスパーニュ家はボルドーのアントル・ドゥー・メールの地で250年、10代にわたってワインづくりをつづけています。ボルドーの中ではリーズナブルなワインを大量生産する地区ではありますが、「愛するこの地でも素晴らしいワインができることを証明したい!」と品質への追求を決意。1998年にモン・ペラを取得してから、ミシェル・ロラン氏をコンサルタントに招聘。2010年からは一部でビオディナミを取り入れ、グリーンハーベストにより面積当たりの収穫量を高級ワイン並みに絞るなどして、妥協のないワインづくりをしています。
《テイスティングノート》
アロマには火を通した黒系ベリーのような凝縮した香り。それからチョコレートのような香ばしさを感じます。口当たりはボルドーらしいフレッシュなタンニンのあるスムースなもの。暖かかった2020年の特徴を反映して凝縮感高めです。長年愛されるのが納得できる味わいです。
Chateau Mont Perat