《生産者について》
このワインを手がけるのは、ムルソーのスペシャリストとして名高いコント・ラフォン。
そのワインは10年前と比べて2倍以上高騰しており、村名ムルソーが4万円でもなかなか手に入らなくなってきています。
生産量を増やそうにも、コート・ドールで畑を入手することはほとんど不可能。ゆえに大手生産者がその需要に応えるべく、マコネ地区やコート・シャロネーズ地区に進出するのが最近の流れです。
コント・ラフォンの場合はエチケットも生産者名も別ブランドにしており、「レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン」。畑の栽培は本家と同じビオディナミを採用。ムルソーと比べてずっと南にあるマコン地区なので、ブドウの熟度に味わいの差が表れます。本家と比べるなら南国のフルーツを思わせる風味がつよく、酸味が丸い傾向。マコンのワインとしては凝縮した果実やナッツの風味と洗練された酸味が特色です。
なにより本家と比べると1/5~1/10という価格が魅力です。
《輸入元によるテイスティングノート》
輝きのあるレモンイエローの色調。グレープフルーツやピーチ、アプリコットのアロマに、バニラやナツメグ、白い花のニュアンス。口に含むと、豊かな果実の風味が感じられ華やかな印象。ボリューミーなボディでたっぷりとした味わいを、余韻にかけて上質な酸がまとめ上げています。余韻にかけては、スモーキーなニュアンスも加わり複雑味のある仕上がりです。
Macon Uchizy Les Heritiers du Comte Lafon