《生産者について》
ラ・プレンディーナは、ガンベロ・ロッソ3ビッキエーリの名門、ヴェネト州のカンティーナ(ワイナリー)「カヴァルキーナ」のルチアーノ・ピオーナ氏が手掛けるシリーズです。イタリア最大のガルダ湖の南にあり、カヴァルキーナの畑からわずか15kmほどの距離に位置します。カヴァルキーナでは土着品種が多く栽培されていますが、ラ・プレンディーナのある土地は、国際品種であるメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、リースリングなどの栽培に適しており、それらを使ったワインが作られています。
《このワインについて》
メルローをアパッシメントさせたワインです。陰干しでつくるワインとしては、ヴェネト州でコルヴィーナなどの土着品種からつくる「アマローネ」が高級ワインとして有名ですが、このワインの風味はそれを彷彿させます。収量制限をした上に乾燥させる工程を重ねることでブドウの糖度が非常に高くなっています。通常、ワインの酵母はアルコール度数が15度を超えると活動を停止しますが、このワインには15度以上でも発酵を続ける特別な酵母を使用しています。非常に長い寿命を持ったワインです。2013年に来日した際、「ファーストヴィンテージは97年ですが、今飲んでも非常に若々しい状態です」と生産者は話していました。
《テイスティングノート》
干しブドウの甘さと樽からくる香ばしい香り、パワフルで濃厚な果実味があり飲みごたえのある1本です。南イタリアのようなジューシーな濃厚さとは一味違う、柔らかくしなやかな味わいです。
Merlot Garda Faial La Prendina