《生産者について》
フィリップ・コランは、ドメーヌ・ミシェル・コラン・ドレジェの当主ミシェル・コランの息子で、彼が2003年に引退したのを機に独立・設立されたワイナリーです。
フィリップが所有するブドウ畑は9ha程度。お膝元のシャサーニュ・モンラッシェを中心に、サントーバンやサントネイ、マランジュにも畑を所有しています。
樽熟成においては、近年は228Lのブルゴーニュ樽のみではなく、400~500Lの中樽も使い、樽香に支配されるのを避ける傾向にあります。これは気温の低いシャブリでよく使われる手法で、パワフルさよりもむしろエレガントなスタイルを目指す生産者といえます。
《このワインについて》
広域アペラシオンのワインは、畑の特徴ごとに味わいが左右されないため、ある意味では生産者のスタイルを知るのに適していると言えます。
樽を抑制的に使うフィリップ・コランのワインは、ブドウの酸味も良く活きているのが特徴。温暖化の影響で造るのが難しくなりつつある、「昔ながらのブルゴーニュ・ブラン」に近い味を求める方におすすめです。
Bourgogne Chardonnay Domaine Philippe Colin