《ヴィレッジ・セラーズ熟成》
フェルトン・ロードは南半球のワイナリーですので、リリースは早く、ヴィンテージの翌年には入ってきます。その一部を輸入元のヴィレッジ・セラーズ様が富山の自社倉庫で保管。新しいヴィンテージがリリースされる度に古いものは少しずつ値上げされますが、その差はごくわずか。一般的なワイナリー蔵出しバックヴィンテージと比べると手頃に楽しめるのがありがたい!
輸入元で長期保管したものと、ワイナリー蔵出しのものを比べると、一般的には後者の方が状態が良く若々しいもの。それは出荷時に補酒やリコルクがされるからです。その点このワインはスクリューキャップ。栓が劣化することもなければ、ワインが減っていくスピードもゆるやかで、ボトル差も少ないです。
《生産者について》
1997年にピノ・ノワールをリリースするなり世界中を驚かせ、「セントラル・オタゴ」という地区を世界に知らしめたフェルトン・ロード。
早期よりバイオダイナミック農法、重力に配慮した醸造所設計、天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑える手法などを導入。今日のセントラル・オタゴのピノ・ノワールの基本ともいえるスタイルを築き上げた生産者です。
《このワインについて》
フェルトン・ロードのホームヴィンヤードといえる「エルムズヴィンヤード」から東に1km。深いシルト土壌が特徴のカルヴァート・ヴィンヤードからつくられるワインです。
《2019年ヴィンテージの特徴》
春から夏にかけて、例年の2倍の雨が降り、夏も暑かったヴィンテージ。普段は夏に乾燥するのでむしろそれは好ましく、収穫まで葉っぱは緑色を保ちました。収穫は3月29日から4月上旬まで。果粒は小さくも凝縮しており、果皮が厚く種は十分に熟しました。収穫は3月29日~4月上旬でした。アルコール度数13.7%。
リリース時のコメント:カルヴァート特有の華やかでフローラルな香りに続き、ミネラルやスパイスが鼻腔をくすぐる。口に含むと緻密でエレガントな旨みがシームレスに広がり、タンニンの存在感はこのワインの複雑さをバックボーンとして支える。カルヴァートらしい優美なフィネスを備えたワイン。
Felton Road Pinot Noir Calvert