世界の注目を集めたパイオニア
初リリースの1997年ピノ・ノワールでセントラル・オタゴに世界の注目を集めたパイオニア。
早期よりバイオダイナミック農法、重力に配慮した醸造所設計、天然酵母による発酵など、人的介入を最小限に抑える手法でニュージーランドTOP5と言われていて、
パーカーズ・ワイン・バイヤーズ・ガイド第7版において、 「アタ ランギ」と並び、最高評価の五ツ星生産者として評価されています。
今のところ、そこまで知られているわけではないので、入手困難なワインではありませんが
ワイン好きなら一度は飲んでみたいワイン。
ブドウ栽培及び収穫はすべて手仕事で行われ、すべての畑は有機及びバイオダイナミック農法により育成されています。
土壌中に生息する微生物及び植物の活動を活発にし、自然生物の多様性を供給することで、土壌のバランスを整え、病気や害虫を自然予防しています。2010 年にフェルトン・ロードのすべての畑がデメター認証を受けました。
醸造においても天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑えた醸造、果汁やワインに過度な圧力や負担をかけないよう重力を利用した醸造所内の設計やレイアウトなど、合理性を追求しながら「自然の力」を重視する姿勢に徹しています。
自然の摂理を大切にするワイナリー
醸造においても、「自然の力」を最も重視し、発酵は天然酵母、
清澄や、ろ過などの人的介入も最小限に抑えています。
ワイナリー自体も、ワインに余計な負荷をかけないよう、作業手順にあわせ重力でワインを移動させ、
発酵を促すため室温を上げたい時には部屋のドアを開けて外気を取り入れるなど、随所に工夫がこらされています。
セントラルオタゴ
南緯45度に位置するセントラルオタゴは、世界で最も南のワイン産地です。
2000m級の山に囲まれた内陸にあり気候は準大陸性、昼夜の寒暖差が大きいです。
降雨量が少なく、乾燥していて日照時間が長いため、霜による被害も少なく、
収穫期の秋は乾燥した涼しい日が長く続くためブドウがゆっくり成熟し、
良質の酸と糖度を得ることができます。
バノックバーン
夏季シーズンは暑い日中と涼しい夜の寒暖差が大きく、乾燥した秋の後、冬はマイナス5℃まで気温が下がり、準内陸性気候のもと、多様な微気候と地形が存在します。
バノックバーンは、オタゴのサブ・リージョンの中で、栽培シーズン中、もっとも気温が上昇し、他の地区よりブドウの熟度が高いとされています。
バノックバーン地区にまたがる、3つの畑「エルムズ・ヴィンヤード」「カルヴァート・ヴィンヤード」「コーニッシュ・ポイント・ヴィンヤード」の葡萄をブレンドすることで、風味のバランスをとり、複雑な味わいを引き出している。
フェルトン・ロードが誇る3つの畑のブレンドで造られるこのバノックバーンは、主要なワイン誌からだけでなく、世界最難関のワインの資格とも言われるマスター・オブ・ワインの有資格者として、非常に有名なボブ・キャンベルからも際立って高い評価を受けています。
コーニッシュ ポイント
ワイナリー醸造長ブレア・ウォルターの真骨頂たるピノ、そのコーニッシュポイント畑の単一です。
クルタ川とカワラウ川が交差する川辺に突き出たユニークな地勢にあり、ダンスタン湖に近いため霜害の影響をあまり受けません。
適度に深い細かい砂質のローム層で、フェルトン・ロードの4つの畑のうち、最も早く収穫されます。
カルヴァート
畑は緩い斜面にあり、湖床堆積土壌と石英片岩の砂利質土壌が混じり合い、
深いシルトと炭酸カルシウムを含みます。
きめ細やかなテクスチャーと果実の凝縮度、繊細さのバランスがこの畑の
特徴です。