《生産者について》
ローマ時代の後期から歴史が続くというシャトー・ルジェ。ポムロールで最初に優れた畑だと認定されたと、1700年以降の文献に記載がみられるそうです。
19世紀後半にはポムロールのトップ5のシャトーとして格付けされるなど、歴史の長さに引けを取らないほど評価の高いシャトーです。
1992年からブルゴーニュのドメーヌであるジャック・プリウールを所有するラブリュイエール家の所有となりました。
《ポムロールのワインに期待するもの》
メルローはフランスで最も多く栽培されるブドウでありながら、メルロー主体のワインとしてそのブランドを確立しているのは、ここポムロールのみ。それほどメルローだけでグラン・ヴァンをつくるのは難しいようです。
だからこそポムロールのワインは、割高でも人々は探し求めます。それはジロンド川左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン主体でつくる著名ワインとは、異なる魅力を持つからです。
メルロー主体の高級ワインに期待するもの。それはベルベットのような濃密でなめらかな口当たりではないでしょうか。
[ワインアドヴォケイト 2015年4月のレビュー]
このシャトーはここ数年、質的な王道を歩んでおり、2012年もその路線を引き継いでいる。深いルビー/紫色で、素晴らしく甘く、土っぽい、ブラックチェリーとカシスの果実味がグラスから飛び出し、幅広く、豊かで、美しい質感とジューシーさを備えている。今飲んでも、今後15年以上飲んでも楽しめる、セクシーで豊満、頭ひとつ抜きんでたポムロールである。この美しいワインに満足することを先延ばしにする理由はない。
[Robert M. Parker, Jr.氏による試飲 飲み頃予想2015-2030年]
Chateau Rouget