《生産者について》
大人気ワイナリー「ジョエル・ゴット」を経営するのは、ジョエルとサラ・ゴットの夫妻。サラはQuintessa、Joseph Phelpsなど超一流ワイナリーの元敏腕ワインメーカーでもあります。
「コストパフォーマンス=満足」の図式を知り尽くす彼らは、単一品種や生産エリアにこだわり、テロワールを表現するという風潮にあえて逆らいます。いわゆる「マーケティングワイン」として、顧客の求める味わいを作り出すことを目標としています。様々な土地のブドウを集めて作ることにより、コストパフォーマンスに優れたカジュアルワインを多数生み出しているのです。
彼のカジュアルレストランの一つ《Gott's Roadside》。評論家ロバート・パーカーがこの店のアヒバーガーを食べて「世界一のハンバーガー」と大絶賛!「有名醸造家に会いたければワイナリーではなくランチタイムにここに行け」と言われるほどの人気店です。
《テイスティングノート》
完熟し、よく凝縮したブラックベリーやカシスなど黒系果実のフレーバーと、冷涼エリア由来のレッドチェリーやクランベリーの引き締まった風味がバランスよく現れます。余韻ではオークの豊かな香りと黒コショウのようなスパイスのアクセントが、全体を包んでまとめ上げます。
甘さとスパイス感がいい塩梅のこのワインと、ハンバーガーの相性はバツグンです。ジンファンデルの特徴である濃厚な果実味が、ステーキソースのような役割をしてくれます。余韻に香るスパイス感が脂のくどさを打ち消してくれるので、さらに食欲をかき立てます。そして樽香と焼けたバンズの香ばしさもピッタリ。
このワインに合わせるには、ファストフード店のものはやや力不足です。できれば良い牛肉を使った専門店のハンバーガーを選んでください。