《ワイナリーについて》
シャトー・デュルフォール・ヴィヴァンはメドック、マルゴー村の2級格付けシャトー。
かつて1937年~1961年の間はシャトー・マルゴーに所有され、ブドウはマルゴーやパヴィヨン・ルージュに使われていました。それはそのまま、優れたテロワールの証明でもあるのですが、その期間「デュルフォール・ヴィヴァン」の名前のワインが存在しなかったので、知名度としては2級シャトーの中で低めです。
その後もしばらくは品質が低いままで、ロバート・パーカーなどの評論家からはかなり辛口な評価をもらっていました。
しかし1992年にゴンザッグ・リュルトン氏がオーナーとなってからは、大規模な設備投資を行ったことで品質が向上し始め、マルゴー村の特徴をよく表したスタイルになっています。
《デュルフォール・ヴィヴァンのスタイル》
ワインの特徴として、それほど凝縮感の高くない、エレガントなスタイルであることが挙げられます。
それもあってワイン評価誌では依然として高い点数はつきません。ゆえに価格も抑えめで、しかも若いうちから楽しむことができます。
2009年から実験的に始めたビオディナミによる栽培は、2013年には畑すべてに導入。左岸の格付けシャトーとしては3番目の早さで、それによりますますブドウの質は向上し、ミネラル感が感じられるようになったといいます。
《2018年ヴィンテージについて》
2018年のボルドーは、夏から秋にかけての天候に恵まれた、非常に質の高いヴィンテージとなったというのが全体的な評価です。しかし春から夏にかけては天候は悪く、ベド病が蔓延しました。ビオディナミ栽培をするデュルフォール・ヴィヴァンは農薬を使わないので、この被害が甚大となり、例年5万~6万本生産しているところが、2018年はわずか7000本の生産となりました。
少量、高品質なヴィンテージです。
Chateau Durfort Vivens