《ルー・デュモンについて》
大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた仲田晃司さん。
1995年、頼るつてもなく単身渡仏。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日、ブルゴーニュの地にルー・デュモンを設立しました。
仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。
仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受けます。
「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在ルー・デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。
《2020年ヴィンテージについて》
2020年といえば新型コロナウイルスの感染で経済にストップがかかった年。ワイナリーは人員の確保には苦労しましたが、作柄の面では良好だったようです。総じて好天に恵まれ、ブドウはよく熟しました。シャブリ地区以外は特に大きな霜害などもなく、平年並みの十分な収穫量が得られた年です。ワインの特徴としては、熟度の高さからくる甘いベリーの香りを感じるワインが多い印象。記録的に収穫が早かった年で、それほど熟成を必要とせず楽しめるヴィンテージと言えるでしょう。
Fixin Rouge Lou Dumont