《おうち用ちょい熟成ワイン》
ある程度のクラスのワインが適切な年数熟成すると、風味の複雑さや口当たりにその年月が現れてきます。
何万円もするような高級ワインだと、「熟成した」といえるまで10年以上かかることがほとんど。
2000円台のワインだからこそ、8年程度でも「熟成した」風味を感じられるのです。
ボルドーの生産者も、このような状態で飲んで欲しいと願っています。だからこそ、この「レ・プロメス・ド・ロシェ・コルバン」は、ワイナリーで熟成した2014年のものが入ってきたのです。
いわゆる「蔵出し」ですが、それほど価格の上乗せを感じられないのがありがたいところ。ワイナリーの貯蔵庫に余裕があるからできることで、どこの生産者も可能なことではありません。
《ちょい熟ワインの楽しみ方》
20年以上経過しているような「古酒」は、取り扱いに注意が必要です。温度管理が大切なのはもちろん、酸素に弱く抜栓後の劣化も早いので、2、3時間程度で飲み切るのが理想です。
このワインは「古酒」と言えるほどではありません。なので抜栓して2日くらいは持ちます。晩酌で2日に分けて飲むといった楽しみ方でも大丈夫です。でも4日は置かない方がいいでしょう。
通常熟成したワインには澱があるものなのですが、このワインは蔵出しで出荷前に澱引きされているのかほとんどありません。取り扱いに気を使わなくてもいいのがありがたいですね。
《生産者について》
シャトー・ロシェ・コルバンは、モンターニュ・ド・サンテミリオン地区に位置する小さな家族経営の生産者。10.5haほどの畑から、5~6万本のワインをつくります。10年前からオーガニック農法を実践しているそうです。
丁寧な畑仕事、丁寧な選果作業を大切にしており、それがワインのピュアな味わいに現れているように感じます。
Les Promesses de Rocher Rocher Corbin