さむ~い季節はちょっと味の濃いものを食べたくなる。ワインもそう。
もし食後にソファーやこたつで、ワイン単体で飲むなら、そんなに渋味が強くない方がいい!
濃厚でしっかり飲みごたえがあり、それでいて渋味が目立たないワイン。
ワインのインポーターで働く8名の営業さんに、イチオシの1本をご紹介してもらいました!
インポーターズセレクションとは
そのワインについて日本一詳しいのは、ワインを輸入して小売店やレストランに紹介している、インポーターで働く営業さんたち。
営業さんたちにテーマに沿ったおすすめの1本を紹介してもらい、1か月間の売り上げを競うダービーマッチがこの企画です。
秋冬に楽しみたい濃厚ワインと渋味
季節は秋から冬。朝晩だけでなく日中も肌寒い日が増えてきました。
こういう"寒くなる"季節って、一番濃厚な味わいの飲み物が美味しく感じる季節じゃないでしょうか。
夏と違って汗もかかなくなるので、ゴクゴク飲みたいわけじゃない。むしろちょっとの量で満足したい。
濃厚ワインはそんな気分の季節にピッタリです。
赤ワインの渋味の正体
濃厚な赤ワインが「苦手」と感じるとしたら、その理由の一つは「渋味」かもしれません。
渋味の元は「タンニン」。タンニンはタンパク質などいろいろな成分にくっつきやすい性質を持っています。口に含むと口内の粘膜質とくっついて洗い流してしまいます。だから口の中が"乾いた"ような刺激を受ける。これが赤ワインの渋味の正体です。
お茶や渋柿にも含まれますが、あまり似たような刺激が他のお酒にはありません。だからワインのみ始めの人を中心に、強いタンニンを苦手とする人は少なくありません。
濃い = 渋い?
ワインの味わいを濃厚に仕上げるためのアプローチはいくつかあります。ブドウの木1本あたりに実る房の数を減らして栄養を集中させ、風味を凝縮させるのです。
ブドウの粒が小さいと、果汁に対して皮の割合が高くなります。そうするとワインはしっかり濃い色合いになります。
どちらも、豊富なタンニンがワインに抽出されることが多いです。
しかしワインの渋味と、ワインを「濃い」と感じさせる風味の凝縮感や力強いコクは別物です。
その分かりやすい例として、イタリアのバローロが挙げられます。
バローロは渋味が特に強いワインの代表格。ワインだけで飲んでいると、口の中がギシギシしています。
しかしバローロからずっしり重たいコクを感じるかというと、ほとんどのものは感じません。むしろ程よく軽やかで上品な口当たりです。
「軽やかで渋い」ワインがあるなら、その逆の「力強く濃厚で渋くない」ワインもあります。
濃厚で渋くない赤ワインを選ぶには
赤ワインからあまり渋味を感じないようにするには、いくつも方法があります。
〇タンニンの少ないブドウ品種を使う
→カリニャン、ジンファンデル、手頃なピノ・ノワールなど
〇マセラシオン・カルボニックで醸造する
→ボジョレー・ヌーヴォーが代表格
〇新樽を用いたオーク樽熟成を行う
→酸素接触で口当たりが滑らかになる
〇過熟気味のブドウを収穫する
→酸味が低いほうが渋味を感じにくい
専門的になりすぎるのでこのあたりにします。
前の二つはそもそもタンニンがあまり含まれないようにする方法。あとの二つは、タンニンは含まれていても強い渋味とは感じないようにする方法です。
このうち濃厚なワインと相性のいい作り方はあとの二つです。
食後のワインタイムに楽しみたい
タンニンが強すぎなければ、ちょっとくらい渋味があった方が晩ご飯との相性はいいものです。
でもワインだけで楽しむなら、渋味がしんどく感じてしまうかも。
お腹いっぱいだからあまりおつまみはいらない。クラッカーをつまむ程度。テーブルではなくソファーでゆっくり楽しみたい。
そんな飲み方をする方にとっての秋冬ワインは、濃厚で渋くないワインを選んではいかがでしょうか。
8人の営業さんが選ぶ 渋くない濃厚赤ワイン
先ほど渋くない濃厚ワインの作り方を4つ挙げましたが、ワインはそんなに理論通りいくものではありません。飲んでみないとわからないところもあります。
だからこそ、そのワインの情報にも詳しく飲んで販売しているインポーターの営業さんに教えて欲しい!だって日本ではそのワインについて一番詳しいはずだから。
8社8名の営業さんがおすすめするワイン。そのおすすめポイント。順番に見ていきましょう。
【当たり年2019】バカウマ濃厚ピノここにあり!
驚異のコスパです!この価格でこの味わいはまさに【革命的】 濃厚な果実感に程よい渋味と重厚感。スパイシーさがワイン全体の旨味を引き立てておりバッカ美味いんですっっ!! 至高のピノノワールを是非ご堪能くださいませ。
サザンクロス
ニュージーランド専門のインポーター。リーズナブルで多くのお客様に喜ばれるワインを扱っています。
『ブラッケンブルック』は、ニュージーランド南島の北端の町ネルソンから、非常にアロマティックなワインを生産するブティックワイナリーです。
DanielとUrsula夫妻がヴィンテージ毎の特徴を大切にした、手作業のワイン造りを行っています。サスティナブル(持続可能)なブドウ畑で大切に育てた果実を、グラヴィティシステム(醸造過程でのワインの移動をすべて自然の重力によって行う方法)を最大限に活用した構造のワイナリーで醸造します。
リッチな黒系果実とスパイス類の香りに悶絶必須間違いなし!シルキーな質感とパワフルな果実味で飲み応えも抜群なんです。9種類のピノノワールを別々に収穫し、醸造し、最高のバランスと調和を求めてブレンドしているこだわりにこだわった極上ピノですから、、、美味しいに決まってるんです!!
ラベルもおしゃれで良いですよね〜!
ラベルのアート(これ写真でなく、絵なんです!)はニュージーランド、ネルソン地区のマプアの朝焼けが描かれております。
風光明媚なこの景色のように・・・
綺麗で、
力強く、
身体にじわ〜っと、
深く染み込んでいくような、
そんな味わいです♪
とっておきのマリアージュを教えましょう♫
ラムチョップに今話題の万能スパイス『ほりにし』と『マキシマム』をかけてシャングリラピノと合わせてみてください。
「 あーい! きゃーん! ふらーい!」と、ピーターパンもびっくりな跳ぶ美味さを体感できるはずですよ♪
そしてなんとなんと!2019年はニュージーランドではグレートビンテージなのです!
今飲んでも美味しいので1本はすぐ飲む用で、1本は熟成用として寝かせて置くのもいいですよね!
是非皆様お試しくださいませ♪
あともう1杯だけ!自宅がワインバーに早変わり
外へ呑みに行くものの、コロナ禍で早く帰る習慣がついていませんか?家に帰る頃には飲み足りない‥そんな経験ありますよね?そんなあなたに、ご自宅でワインバー感覚を味わえる逸品をご紹介!ビターチョコをかじりながら濃厚な”もう1杯”をどうぞ!
飯田
葡萄畑ココスの隣の市にあるインポーター。世界13ヵ国から飲み飽きしないエレガントな味わいのワインを輸入しています。
「ただいまー」22時に帰宅すると、家族はすやすやと眠っている中、まだまだ時間的には早い。もう少し飲みたい…、そんなとき棚を見ると、こちらを見ている赤ワインがあるではないですか!
味わいは黒胡椒のようなスパイシーな風味もあり、ビターな余韻が楽しめる、濃厚さを持ち合わせた赤ワイン。まさにこの赤ワインは、今回のテーマに適した、渋みの少ない濃厚ワイン。
飲み足らない方にワイン単体だけでは無く、気軽に試せる自宅ワインバーをご提案致します。
準備は簡単!チョコをご準備ください!
ビター系のチョコだと、チョコの苦みがワインのビターな余韻と上手く調和し、大人のハートを鷲づかみ!
フルーツ系のチョコだと、フルーツの甘味とワインの濃厚な果実の甘味が女子のハートをキュン!
自宅のワインバーで贅沢な”もう1杯”をご堪能ください。
さて、ブドウ品種ですが、ジンファンデルと聞くとアメリカの品種じゃないの?イタリアだとプリミティーヴォでしょ?と思われる方も多いかもしれませんが、イタリア・プーリア州で造られるジンファンデル種のワインなんです。
実はこのジンファンデルですが、研究のため90年代にカリフォルニア(リッジ・ヴィンヤーズ)から持ち込まれたジンファンデルをイタリアで植樹したものです。後にプリミティーヴォと遺伝子的に同一と認められました。
生産者のフェッリーネは、ペルッチ家が所有しているドメーヌで、プーリア州の最も有名なアペレーション、DOCプリミティーヴォ・ディ・マンドゥリアの地元であるマンドゥリア地区の中心に位置している家族企業のワイナリーです。常に地域を代表する高品質なワインを生産しているフェッリーネのジンファンデルをお楽しみくださーい!
濃厚とキレイを両立させる秘技”ゴヴェルノ”
旨安ワインの帝王ファンティーニがトスカーナで手掛ける、絶滅危惧種の古代製法”ゴヴェルノ”で造ったユニークワイン!
一貫して親しみやすい彼らの味わいが、この手法によって濃縮ブドウのパワフルな鎧をまとうことで、「濃厚」と「キレイさ」が両立した唯一無二のワインに変貌しました。
稲葉
約40年のワイン輸入歴を持つ、ワイン一筋のインポーター。ヨーロッパを中心に、お値段以上の品質のワインを見つけてくることに定評があります。
今回は「濃厚だけど渋みが少ないワイン」ということで、雑誌「ルカ・マローニ」では最優秀生産者に何度も選ばれているコスパ最強のワイナリグループ、「ファンティーニ」がトスカーナ州の醸造所で造る、一風変わった製法のワインをご紹介します!
今回のワインは、トスカーナではるか昔からワインを造っている人たちが、地元消費用で細々と受け継いできた絶滅危惧種の古代製法、“ゴヴェルノ”によって造られているのが特徴です。
“ゴヴェルノ”とは、「乾燥させて濃縮したレーズン状のブドウを、既に発酵し終わったワインに入れて再発酵させる」という製法です。
ブドウを乾燥させると水分が減って、果汁のエキスが超濃縮した状態となります。ただそのブドウをそのままワインにするのではなく、別のワインに漬け込んで再発酵のエサにするのがユニークなところ。
そうすることでベースのワインにも濃縮エキスの風味が抽出され、より濃厚で複雑な味わいを備えるという仕組みです。発酵の総時間が長くなるので、渋みも柔らかくまろやかになっています。
また生産者であるファンティーニは、世界中のワインラバーを虜にする味わいで、設立後わずか20年で南イタリア最大最強のワイナリーとなった「旨安ワインの帝王」!
そのワインは一貫して、「フルーティで熟した果実味・クリーンなアロマ・ジューシーで骨格のある味わい」を持っており、誰でも親しみやすく飲めるように造られています。
つまり、ゴヴェルノのベースとなるワインもまた、ファンティーニお得意の「キレイかつフルーティで親しみやすい」スタイルが活きています。そのベースワインの要素はそのままに、乾燥した濃縮ブドウのパワーを纏うことで、「濃いのに全然渋く感じない」唯一無二のワインとなっています。
飲み慣れていない人にはもちろんオススメですが、ローカルすぎてイタリアで修業したシェフでも初耳な製法を使っているようなこのワイン、ツウに贈っても喜ばれます。
弊社ワインの中でも特に自信を持ってオススメできる“ゴヴェルノ”、ぜひ一度お試しください!
濃厚でスパイシー!完熟ブドウから作られたシラーズ!
思わずお肉やチーズが欲しくなってしまう、食欲をそそる香りと味わい。「これぞシラーズ」といえるワインです。水はけのいい土壌で穫れる凝縮した味わいのブドウを完熟するまで待ってから収穫。濃厚でありながら渋みの少ないワインに仕上がっています!
都光
「お酒を愛する全ての人々から信頼を。」というコンセプトで世界中から高品質のワインを輸入しています。
「濃厚なのに渋くない」
その理由(わけ)はこのワインが造られる場所にあります。
ワイナリーの位置する南オーストラリア州のクナワラ地区にはテラロッサと呼ばれる鉄分と栄養分を豊富に含んだ赤土の土壌が広がっています。水はけがよく、栄養分にも富んでいるため、濃厚で凝縮した味わいのブドウが収穫できる特別な場所です。
濃厚なら渋いのでは?と思われるかもしれませんが、クナワラ地区は海に近いため穏やかな気候。ブドウは夏から秋にかけて時間をかけてゆっくりと成熟します。実は、赤ワインの渋みはブドウの種や皮から抽出される「タンニン」と呼ばれる成分が要因なのですが、ゆっくりと完熟したブドウは「タンニンが少ない」ことがわかっています。そのため、濃厚なのに渋くないワインが生まれます。
また、オーストラリアで最も優れた現代的なワインメーカーの一人として評価される女性醸造長のケイト・グッドマン氏はただ濃いだけではなく、ブドウ品種の特徴を生かしたワインを造ります。シラーズの特徴の一つである生き生きとした酸味が、このワインの魅力を後押ししています。
創業後12年で全米No.1を獲得したブランド
濃厚でありながら綿密なタンニンと共に余韻が長く、渋みが少なくエレガントさを感じます。お手頃価格のカリフォルニア産は果実味が重過ぎて飲み疲れると感じていた方にはおすすめです。今、圧倒的な人気を誇る全米No.1のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
三国ワイン
スペインのワイナリーを親会社に持ち、「造り手の顔が見えるワイン」をコンセプトに世界60以上の生産者から直輸入しています。
発売以来、大人気のアイテムです。過去にはグラミー賞前夜祭の席でビヨンセ、Jay-Z、アリーシャ・キースがジョッシュ・セラーズを楽しんでいる様子がアップされました。
カリフォルニアは日照時間が長く、ぶどうの生育期には日中暑く、夜には海からの風や霧で気温が下がり1日の寒暖差が大きいため、ぶどう栽培で最も重要な「ゆっくりと成熟させる」ことが可能です。秋の収穫時期は雨量が少なく果実が成熟した状態で収穫することでパワフルな果実本来の味わいと甘やかさを楽しめます。
アメリカはフランスやイタリアなど伝統国と比べ歴史が浅いですが最先端技術を用いた醸造方法と伝統国のワインを融合させた自由なワイン造りができることで飲む度に新しい発見があります。そしてこのジョッシュ・セラーズの魅力は主張が強くなりがちな果実味をほど良く抑えエレガントな味わいに作り上げているところです。
世界トップクラスのソムリエ、ジョセフ・カー氏が長年の夢を叶え造った、手に届きやすい価格と忘れられない味わいのワインを目指した結果、圧倒的なコストパフォーマンスで全米売上No.1ブランドに創業から僅か12年ほどで成長しました。
正直なところ、今まで出会った2,000円代のカリフォルニアワインはとてもジューシーでパンチが強く甘みを感じるものが多かったのですが、このワインはジャムの様な果実味というより、搾りたてのフレッシュさがありつつ、力強さとやわらかさを感じることが出来ます。カリフォルニア産のカベルネソーヴィニヨンの印象がこれをきっかけに変わりました。多くのお客様にも同じような反応をいただくことが多く「ジョッシュファン」が増加中です。是非一度お試しください!
ブレンドの匠が生み出す良い濃いZIN !
ジンファンデル ってとりあえず濃くて甘いんでしょ!?と思ったら大間違い!ジョエル・ゴットの手にかかれば濃厚でありながらも繊細さと飽きない飲み心地をしっかり表現。布袋ワインズ・ジンファンデル 人気No.1!の逸品をぜひお試しください。
布袋ワインズ
「高品質ワインを適正な価格で」を信条に選りすぐりのカリフォルニアワインをお届けしております。
複数のエリアのブドウをブレンドすることで、常に高水準な品質とコストパフォーマンスを実現し続けるジョエル・ゴット。
カベルネ・ソーヴィニヨンの人気がとにかく高いワイナリーですが、今回ご紹介のジンファンデルも圧倒的売り上げ本数を誇る大人気ワインです!
なんてったって始まりは、クレジットカード限度額いっぱいにありったけのブドウを購入したところからスタート。書い集められたジンファンデル がいきなりニューヨーク・タイムズやワイン・スペクテーター、ワイン・アドヴォケイトで賞賛を得たのだからスゴイ!
ジョエル・ゴット(旦那さん)畑の目利き×サラ・ゴット(奥さま)の醸造スキルの融合により、数々の魅力的かつフードフレンドリーなワインを次々と生み出しています。
ジョエル・ゴットのジンファンデル は、カリフォルニアワイン産業においても歴史の古い内陸ローダイやアマドールのブドウをベースに、より太平洋に近いソノマのブドウをブレンド。乾燥した内陸部のジンファンデルは一般的に樹齢が古く果粒は小さくワインに凝縮感を与えます。ソノマのブドウからは、骨格とタンニン、スパイス感が加わりワインは濃厚でありながらも複雑さと適度な酸味を併せ持ちます。
ブレンドの匠というべきジョエル・ゴット。クロス・リージョナル・ブレンド(※)により安定した高い品質のワインを毎年送り出しています。※複数のエリアのブドウを醸造しブレンド。
彼らは自社畑を持たず様々なエリアの契約農家さんからブドウを購入しますが、サステイナブルを実践する農家が多いのも特徴です。カリフォルニアでは世界のワイン産地の中でも先行して取り組みを行っています。ジョエル・ゴットが契約する畑の中には率先して実践している農家さんも。
ただただ濃厚なだけでないジョエル・ゴットのジンファンデル 、豊かな果実と品のある味わいで様々なお食事とも楽しめるスタイルとなっています。軽く冷やしてすき焼きや焼き鳥、麻婆豆腐、などと合わせていただくと、ジンファンデルの豊かな果実とスパイスが際立ちます。これからの季節はシュトーレンなどドライフルーツたっぷりのスイーツなどにもおすすめです。
ロバートパーカーも大絶賛の天才醸造家の作品!
ロバートーパーカーも大のお気に入りの天才醸造家「ベン・グレッツァー」と、オーストラリアの歴史あるカベルネの名産地という間違いのない組み合わせ!産地ならではの果実味たっぷりで渋みが少なく、飲みごたえのある濃厚ワインを楽しんでください!
ファームストン
日本初のオーストラリアワイン専門の輸入商社。世界各国で高い評価を確立したワインを直輸入しています。
「光輝くワインメーカー」「私の好きなオーストラリアのラベルには必ず、ベン・グレッツァーの名が記してある」とロバートパーカーに言わしめた若き天才醸造家「ベン・グレッツァー」。
2004年、26歳でカンタスヤングワインメーカーオブザイヤーに選ばれ、2008年と2009年の両方で米国ワイン誌のワインメーカーオブザイヤーに2度ノミネート、 2005年、バロン・ド・バロッサの史上最年少のメンバーに特別に27歳で就任しました。
ベン・グレッツァーには日本でも本当に多くの愛好家がついております。私も多くのオーストラリアワインを紹介しておりますが、個人的にベン・グレッツァーを崇拝している者の一人です。
ハート&ソイルの物語は、そんな若き天才ワインメーカーのベン・グレッツァーが、南オーストラリア州のあまり知られていない地域、ラングホーンクリークで栽培されている卓越した品質の果物に興奮した1990年代後半に始まりました。
ラングホーンクリークは、古いブドウの木が生い茂る冷涼な気候の地域です。
近年では世界最古のカベルネソーヴィニヨン(1891年植樹)を擁する、歴史あるカベルネの名産地として少しずつ知られてきました。しかしながら、残念なことにこの事実はまだまだ知られておりません。
毎晩涼しい南風が通り過ぎ、土壌は肥沃で、赤茶色から濃い灰色の深い沖積の砂質土壌で丈夫な果実が生まれます。
世界中のワイン愛好家の心、味覚の中でラングホーンクリークを正当な位置(歴史あるカベルネの名産地)につけるために戦っています。
ハート&ソイルはすべてのブドウをラングホーンクリークのみから調達し、 樹齢の高いブドウの木から赤ワインのみを生産します。最高のフレーバーのカベルネを厳選しているので、低格帯でも驚くべき香りと、味わいの持続性が感じられる、飲みごたえのあるワインとなります 。果実味たっぷりで渋みが少なく濃厚なワインです。
今はまだ、有名銘柄、有名産地ではないですが、天才醸造家が世に送るワインを是非お楽しみください!
チリ発!ジューシー&エレガントシラー
このワイナリーではカベルネ・ソーヴィニョンを多く作りとても人気なのですが、ソムリエの方の試飲やデパートでの試飲販売ではこのシラーが一番と答える方が多いです。今回のテーマを聞いてまず浮かんだワインがこちらです。自信をもっておすすめします。
JALUX
フランス、カリフォルニアを中心に世界中のファインワインを扱っています。生産者からお客様まで、最高の状態でお届けします。
フランスはローヌ産まれのシラーという品種、温暖な地域で育つ品種として知られてており、フランス以外でも作られています。ワインになるブドウは太陽を多く浴びることで実が熟します。温暖な地域で作られたシラーはアルコール度数も高くなり、果実味豊かなワインとなります。
そのシラーを使いチリのアコンカグアで作られている「エラスリス」のシラーは濃厚な実味がありながら、酸とのバランスが取れている飲み飽きしない濃厚赤ワインとなっています。
ではなぜバランスが取れているかというと、「エラスリス」は南米最高峰アコンカグアの麓にワイナリーを構えています。そのアコンカグアから谷に吹き降ろす冷涼な風と、太平洋の寒流フンボルト海流による冷気に挟まれた地に広大な畑を所有しています。 下の地図のように、南北に細い国土の北の方に位置し、東西にわたって広がるのがアコンカグアです。
その冷涼な地の中でも、「エラスリス」シラーの畑は標高の高いところに位置するため熟しすぎずに綺麗な酸を持ったワインとなります。
もちろん、程よい果実味も兼ね備えているため、厚みがあってスパイシーな他に類を見ないシラーとなります。
このワイナリー「エラスリス」ですが当主のエドワルドさんはチリワインの地位向上の為に世界中でブラインドテイスティングを行ってきました。「ベルリン・テイスティング」という名でベルリンを皮切りに日本を含む世界中で行われました。その中において、ワイナリーの上級キュヴェ「ドン・マキシミアーノ」や「カイ」が20回中10回も五大シャトーやオーパスワンより上位にランクインされるという快挙を成し遂げました。2018年には「デキャンタ」誌のマンオブザイヤーに選ばれており、名実ともにワイン界の地図を塗り変えています。