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【ソムリエが選ぶ】1000円台おすすめ赤ワイン 8選!《入門編》

2020年4月20日

普段使いの家飲みワインだけど、だからこそ美味しいものが飲みたい!
いつも同じワインじゃイヤ!いろいろな味を試してみたい!
 
 
手っ取り早く週末に飲むべきおすすめワインが知りたい方向け。
ワインの専門店である葡萄畑ココスのソムリエが選ぶ、価格以上の価値があるワイン。
 
今回は【1000円台の赤ワイン】に絞っておすすめをご紹介します。
同じようなブログ記事はほかにも見かけますが、専門店の品ぞろえは一味違いますよ
 
※なるべく専門的な前提知識は必要としないように書いておりますが、よろしければ下記も併せてごらんください。
 
 

1000円台のおすすめ赤ワイン8選

 
この価格帯で赤ワインを探される方は、「濃いワイン」を望まれることが多いようです。
毎日の晩酌用と考えるなら、一人で毎日1本空ける方は少数派でしょう。
夫婦で飲むなら2人でグラス1,2杯ずつ。2日で1本くらいが多いのでは。
 
そうなるとガツンとインパクトがあり、少な目の量でも満足感がある濃いワインが選ばれるのも分かります。
まずはそんな濃いめの赤ワインから。
 
 

サブミッション カベルネ ソーヴィニヨン

 
今回ご紹介する中で、ダントツでよく売れているのはこのカベルネ・ソーヴィニヨン。
カリフォルニアらしい風味。
温暖な気候と豊富な日照量により、ブドウはよく熟し、カシスやベリージャムのような甘い風味が香ります。
 
樽熟成による柔らかくベルベットのような口当たりも人気の秘訣でしょう。
 
 

プティ エニーラ

 
ボルドーの最新技術と、ブルガリアの安い人件費が結びついた結晶が、このエニーラ。
正確には「エニーラ」はブランド名で、生産者はベッサ・ヴァレー・ワイナリー。
そのオーナーはボルドーで「ラ・モンドット」などを所有するナイベルグ伯爵です。
 
特に素晴らしいのはオーク樽の使い方とブレンド技術でしょうか。
厚みがあってミルキーな口当たり。しっとりとなめらかな舌ざわりのワインを目指し、複数の品種をうまく組み合わせる。
その安定感はさすがという他ありません。
 
 

トスカイア

 
フレンチオークの新樽は、ざっと1つ9万円ほどだそうです。
1樽の容量は、ボルドータイプの小樽で225L。ワイン300本分です。
つまり新樽100%でワインをつくれば、1本あたり300円のコストが乗っかるということ。
 
 
日本の販売価格で1900円ほどなのです。
それには消費税や酒税、小売店やインポーターの利益、輸送コストなどもかかっているわけです。
ワイナリーを出た時の価格は数分の1でしょう。
 
その価格に対しての300円です。
 
新樽熟成によるバニラのニュアンスやリッチな風味
それを1000円台で楽しむのがなかなか難しいことが、お判りいただけるでしょうか。
 
 

ロッソ ディ カモミ

 
ワインを選ぶときはついつい品種で考えてしまいがちです。
ワインの味を決める最大の要因はブドウ品種ですので、間違っているわけではありません。
しかしブレンドしたワインを見逃してしまってはもったいない
 
カリフォルニアワインで見かける「レッドブレンド」。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドというボルドー品種の他に、ジンファンデルやプティ・シラーなどが用いられます。
そしてたいていはそのワイナリーのラインナップの中で最も安い
 
おおよそ、余ったブドウの寄せ集めブレンドです。(すべてというわけではありません。)
 
しかし余ったとはいえ極端に質が違う訳ではない。
むしろ果実感を全面に押し出したフレンドリーな雰囲気のワインが多く、ねらい目なのです。
 
 
 
上記の4つのワインに共通するのは、醸造にしっかりとオーク樽を使っていることです。
適度な酸素接触よりなめらかな口当たりになり、落ち着いた雰囲気になります。
また凝縮感があって濃いのですが、渋さはあまり感じません
 
それに対して次に挙げるグレネリーのカベルネ・ソーヴィニヨン。
サブミッションとは同じブドウですが、渋味の感じ方は大きく違います
 

グレネリー グラス コレクション カベルネ ソーヴィニヨン

 
南アフリカ、ステレンボッシュの地でボルドーに負けない品質のワインをつくる。
それこそ100年の熟成に耐えうるワインをつくる。
そんな志をもつメイ夫人が設立した、グレネリー・エステート。
 
サブミッションと同じ品種でどちらもよくできたワインなのですが、渋さの印象が全く異なります。
サブミッションの方は渋さとしてあまり感じません。口当たりがもったりと厚みがあるような感触。
 
それに大してグレネリーは生き生きとしてフレッシュ口全体をツンツンと刺激してきます。
とはいえグラスコレクションはグレネリーの中で一番手ごろなレンジ。
下手な高級ボルドーのように、口の中がギシギシするような過剰でイヤな渋さはありません。
 
ワインの濃さ自体はサブミッションが上。
しかし食事を心地よく進ませてくれるのは、グレネリーのフレッシュ感です。
 
 
 
オーク樽熟成は確かに口当たりをなめらかにし、厚みをもたせます。
樽熟成、特に新樽熟成にはコストがかかるので、その点で1000円以下のワインとの差別化にもなります。
 
一方で過剰な樽の使用は、「どのワインも同じ味わいでつまらない」となりかねません。
そこで樽を使わないが飲みごたえがあるワインの新提案。
 

ドンダビ ブレンド オブ テロワールズ マルベック マルベック

 
マルベックはアルゼンチンを代表する品種であり、果実爆弾のような風味が特徴。
その果実感を最大限に引き出すべく、コンクリート製のエッグタンクで醸造を行っています。
 
 
卵型のタンクはいま流行の兆しを見せているもので、南アフリカでも一部採用しているワイナリーが多くあります。
特徴は発酵中に発生するガスによって自然と対流が起こること。
 
赤ワインの風味や色合いの多くは果皮から抽出されるもの。
自然と果汁が動くなら、よりそれが促進されます。
 
樽を使わないゆえのピュアな果実感。一味違った面白さがあります。
 
 
 
みなが濃いワインが好きなわけではありません。
中には軽めのものが好きな方も多いでしょう。
 
 

ジャンニテッサーリ ピノ ノワール

 
実は安くて美味しいは、軽めのワインの方がとても難しい
軽めの口当たり代表品種であるピノ・ノワールが、気候を選ぶ気難しいブドウなのが大きな要因です。
その中で優秀なのがこれ。
 
 
どうして手ごろなのか。
いやむしろどうしてイタリアのヴェネト州で、優秀なピノ・ノワールがひょっこり作られているのか。
納得のいく理由はわかりません。
 
ただ、このインポーターは値ごろ感のあるワインが多いので、バイヤーの方が優秀なのでしょう。
 
 
 
 
たまにはちょっと古いお酒も飲んでみたい!
 

シャトー サン ニコラ 1999

 
この価格で出てくることがビックリな、きれいに熟成したボルドーワインです。
 
 
手ごろな価格のワインの大多数は、できて数年、5年以内には消費されます。
2020年春現在なら、2017年、2018年のものが主流です。
 
ヴィンテージワインはそれだけ希少価値が上がりますし、それまでの保管料もあるので、必然値段があがるからです。
 
かといって1000円台の古酒がないわけではありません。
しかしそれを飲むときに気を付けることが3つあります。
 
1つ。古いからと言って必ずしも美味しいと感じるわけではありません
古酒の独特の風味は慣れが必要。好き嫌いもあります。
 
2つ。酸化が早いので、抜栓したその日に飲み切ることをおすすめします
2,3日かけて楽しむという飲み方には向きません。
 
3つ。ほぼすべてがスポット商品
売り切れてしまったら同じものや近いヴィンテージを手に入れるのは困難です。
気になるのであれば、とりあえず試してみるべきでしょう。
 
 
 

1000円台の赤ワインを選ぶときに重視するポイント

 
まず前提として、1000~2000円のワインは市場に流通するワイン全体からするとピラミッドのほぼ底辺。
価格帯としては、1000円以下の激安ワインの一つ上。種類としては最もボリュームのあるゾーンです。
 
 
実際、楽天市場でこの価格帯には、約26,000もの商品が登録されています。
同じワインを複数店舗が取り扱っていることも多く、単純にそれだけの種類があるわけではありません。
それでもプロですら把握しきれない種類が流通していることは確かです。
 
何が言いたいかというと、2000円のワインは決して高いものではない。
あくまで普段飲みのお酒という認識を持ってください。
 
なのでワインに求める味わいとして諦めるべきものもあります。
「2000円以下でオーパス・ワン(最も有名なアメリカワインで4万円前後)みたいなワインを教えて」
と言われても存在するわけがないのです。
 
 
その代表格は複雑な風味と長い余韻、口の中で広がる香りです。
ピンとこなければ、「味わいの深み」みたいなものと考えてください。
 
これらは1000円台のワインに求めてはいけません。
背伸びして高いワインの味を出そうとしても、どこかで無理が生じて、結果バランスの悪いワインになりがちです。
 
「複雑な風味」や「口の中での香り」は、ワインの熟成によっても生まれてきます。
先ほど紹介したシャトー・サン・ニコラはその例外と言えるでしょう。
 
 
一方で「濃いワイン」が好きな人なら、果実味の凝縮感は妥協すべきではありません
1000円台のワインでもしっかり熟したブドウをつかってリッチな味わいに仕上がっているワインはたくさんあります。
よければ「濃厚ワイン特集」も併せてごらんください。
 
そんなワインの落とし穴は「雑味」です。
濃いワインにしようとブドウを強い力で絞ったり、コストを下げようと選果をおろそかにすると、えぐみや悪い苦味のような雑味を感じます。
 
濃いワインの雑味は、慣れてないと一口ではわかりません。
例えば百貨店の試飲販売で、プラスチックカップでほんの一口飲んだワインを買って帰った。
家で飲んでみると最初は美味しかったんだけど、なぜかいつもより飲む量が少なくて、翌日も気づいたらビールを開けていて飲まなかった。
 
濃いワインの中には、そういう飲んでてしんどいワインもあるので、注意が必要です。
雑味のないものを選びましょう。
 
 
もしお気に入りのワインに出会うことが出来たなら、ぜひともワインの名前を覚えておいてください
ワインショップで買うのなら、ソムリエさんに「〇〇ってワインが好きなんだけど、似たものない?」と聞くことができます。
自分の好みをスムーズに伝えられて、より正確なおすすめを知ることができます。
 
当店もメールやブログのコメント、TwitterのDMなどでご相談に乗ることができます。
 
お酒を飲んでて覚える自信がなければ、迷わずスマートフォンに頼りましょう。
単にエチケットの写真を撮るだけでもいいですが、どうせならワイン名を照会してくれるアプリ、「Vinica」がおすすめです。
詳しくはこちらの記事「ワインの名前を覚えるにはどうしたらいい?」にて。
 
 
今週末はお買い得な赤ワインで乾杯!
 
 
今回ご紹介したワイン

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