《生産者について》
創業者であるエティエンヌ・ギガルがワイナリーを設立したのは、戦後間もない1946年。とりわけ歴史が長い生産者というわけではありません。わずか半世紀あまりでローヌのトップ生産者の地位を確立したのは、シラーの銘醸地コート・ロディに持つ3つの畑「ラ・ムーリーヌ」「ラ・ランドンヌ」「ラ・テュルク」の品質が圧倒的であったから。
現在では北部から南部まで26ものワインをリリースする、ローヌ地方の教科書的な存在です。
《ワインについて》
「コート・デュ・ローヌ」ラベルのワインはローヌ地方の生産量のうち多くを占める重要なワイン。全域のブドウを使えるエントリークラスであるとはいえ、そのワイナリーを知る挨拶状であるということもできます。
シラーを中心としたブレンドで、非常に知名度の高いワイン。まさに「コート・デュ・ローヌ」の教科書的な味わいです。
《テイスティングノート》
様々なベリーや土、スパイスのような香り。丸みを帯びたタンニンは口全体をやさしく刺激し、食欲をそそります。熟度の高さを示すシルキーな口当たりで、この価格を考えると十分以上の出来。このクラスを何百万本と生産できる規模は驚異です。
Cotes du Rhone Rouge E. Guigal