「甘いワインください!」って注文したのに、思っていたものと全然ちがーう。
前に飲んだものは感動するほど美味しかったのに・・・そんながっかり、経験ありませんか?。
甘口ワインの種類を理解するのは難しくても、どんなふうに飲みたいかなら想像できるはず。
飲み方のシチュエーション別におすすめの甘口ワインと、その探し方をご紹介します。
甘口ワインの飲み方、難しく考える必要なし!
「飲み方」といっても、焼酎みたいに水割り・ロック・ソーダ割ということではありません。ものによっては美味しいかもですが。
難しく考える必要はありません。
なんで今甘口ワインを探しているんですか?ってことです。
- 辛口ワインが苦手だから、甘口の方が飲みやすく感じるからですか?それともどちらも好きで気分転換ですか?
- 一人で飲みますか?2人で飲みますか?4人以上ですか?
- 一日で飲み切るつもりですか?それとも何日かに分けたいですか?
- 食事と一緒に飲みますか?それとも食後にワインだけ、もしくはチーズなどと飲みますか?
- 普段の自宅での晩酌ですか?それとも持ち寄りのワイン会などですか?
- 甘口ワインだけを飲みますか?それとも何本か飲むワインの締めですか?
これらの質問に答える形で、あなたはどんな時に飲む甘口ワインを探しているのか、想像してみてください。
そのシチュエーションごとに甘口ワインをご提案し、それに似たものはどうやって探せばいいかをご紹介します。
場合によっては予算に合わないかもしれません。そのワインが高価になる理由を知れば、納得していただけるでしょう。
辛口ワインが苦手だから、甘口の方が好き
これ、実はワイン飲み始めのころの私なんです。
特にソーヴィニヨン・ブランのドライな後味が苦手で、ほっとするような甘口を求めていました。
何を隠そう、甘党なんです。
こういう理由で甘口を探している方は、きっとワインにまだあまりなじみのない初心者なのでしょう。
「甘い」というのは単純な美味しさのポイントです。甘いワインを美味しいと感じるのは、決して恥ずかしいことじゃない。
ただ、飲み慣れてくると、甘くないワインの美味しさ《も》わかってくるだけです。
ワイン初心者におすすめのやや甘口ワイン
「辛口の代わりに甘口」ワインを飲むわけですから、あんまり濃い、極甘口が飲みたいわけではないはず。
そう考えて「やや甘口」くらいの2本をご提案します。
イメージとしては、ポカリスエットと同じくらいです。
こういったワインに興味を持たれる方は、他のお酒の中でも甘めのものがお好きなんじゃないでしょうか。
こちらの記事もご参照ください。
選び方のポイントは「アルコール」と「価格」
こういう゛甘いけどそんなに甘くなくて濃くなく酸っぱくない”ワインを選ぶポイントは、価格とアルコール度数です。
表記されているアルコール度数が8~10.5%くらいのものを狙いましょう。価格は750mlで1000円台です。
ワインのアルコールは、ブドウに含まれる糖分が発酵したものです。辛口の白ワインなら通常11.5~14.0%程度です。辛口になるのは果汁の糖分を完全に発酵させてアルコールに変わったからです。
熟したブドウを完全に発酵させて、アルコールが11%に満たないものはあまりありません。つまりアルコールが普通よりちょっと低いというのは、甘さが残っている証拠なのです。
もちろん例外があります。それくらいのアルコール度数で濃厚な甘みのワインもありますし、稀に極辛口のものもあります。
でもそれらは、通常もっと高価です。1000円台にはありません。3000円くらいまではあんまりないでしょう。
だから「アルコール度数+価格」に注目すれば、ワイン初心者が親しみやすい甘口を選べるのです。
こういうワインの作り方
このようなアルコール度数がやや低い半甘口ワインは、通常かやや早く収穫したブドウを用いて、アルコール発酵を途中で止めることで甘さを残します。だからアルコール度数が低いのです。
発酵しているタンクを冷やせば、発酵は止まります。しかしそのままでは温まるとまた発酵が始まってしまいます。再発酵を防ぐために、そのもととなる酵母を入念に取り除いて瓶詰されます。
ブドウ品種によってこうした味わいに向き不向きはありますが、特別な栽培が必要になるわけではありません。むしろ、表現はちょっと悪いですが、甘味があることによってブドウの雑味がごまかされます。だから少々原料ブドウの質が低くても、十分飲めるものができます。
故にちょっとお手頃価格なものが多いのです。
自宅で食事と一緒に飲む、1~2人で1~2日で、気分転換の甘口
食事をしながら食中酒で飲むなら、あんまり甘すぎると料理の味を塗りつぶしてしまいます。
スターバックスの季節もののフラペチーノを、お弁当と一緒に飲みたい方は少数派でしょう。
なので食中酒として楽しむなら、甘味はかんじるけどほのかな「やや辛口」くらいがベストです。
食中酒として飲むのにおすすめなやや辛口ワイン
本格的なフレンチって料理に砂糖を使いませんが、和食や家庭料理って結構甘味を加えることありますよね。
だからちょっとくらいワインに甘味があった方が相性がいい、という人もいます。
ただ、このクラスの甘味はほんとにちょっと。
アクエリアスの半分くらいなので、「〇〇くらい」というような適当な飲み物が見つからないんです。
なので「甘口ワイン」として飲むと「あれ?」って拍子抜けしてしまうかも。
むしろ「わたし、辛口ワインしか飲まないよ」っていう人に黙って飲んでもらっても、文句なく美味しいと飲みそうなくらいです。
探し方のポイントは「半辛口」
「半辛口」をそのままドイツ語にしたのが「ハルプトロッケン」です。
ドイツワインのうち完全な辛口に仕上げられるのは50%弱。つまり半分のワインからは甘味を感じるということ。
ゆえにその甘味の度合いをラベルから読み取れると、消費者は選びやすいんです。
その甘さの度合いのひとつが「ハルプトロッケン」。
「ファインヘルプ」というのは、「洗練された辛口」を意味し、これも同じ半辛口です。
厳密にはファインヘルプの方が甘めなのですが、2つの指す甘さの度合いは大部分重複しています。
これは私には感覚がわからないのですが、「ハルプ=半分」とつけるのは、ドイツ人的には「イケてない」そうです。
だからハルプトロッケンではなくファインヘルプ表記をする生産者がいるんです。
ドイツ以外にもこのような半辛口は世界中でつくられています。
しかし甘さの度合いの定義がなかったり不十分だったりして、あまりアテになりません。
エチケットからきちんと甘さの度合いを読み取れるのは、ドイツワインだけといっていいでしょう。
「半辛口」「やや辛口」の度合いも人それぞれだったりします。
「ハルプトロッケン」「ファインヘルプ」という語句を覚える必要はありますが、正確に目当ての甘さ度合いを検索できます。
こういうワインの作り方
やや辛口ワインの作り方も、基本的にはやや甘口ワインと同様です。発酵を止めて甘味を残します。
「口に含んだ時にまず甘味を感じる」ってほどの強さではないので、「雑味をごまかす」効果は期待できません。
安いワインがないわけではないのですが、「少しでも安く!」はあまりおすすめできません。酸味が低くてしまりがなく、味をどこに振りたいのか伝わってこない、ただ薄いだけのワインを引く心配があります。
自宅で食後に飲む、2人で1日で空けてしまう予定、たまには甘口も
ワインに詳しくなるほど、「このワインは何に合わせると美味しいかな?」と考えがちですが、別にワインだけで飲んでもいいんです。
例えば小さなお子さんがいる家庭。食事の時間は子供に食べさせるのに忙しくて、ゆっくりお酒飲めない。子供がグラスを倒さないか心配、という場合もあるでしょう。子供を寝かしつけてから改めてお酒タイムという方もおられるのでは?
おつまみがあんまり欲しくならないという点では、甘口ワインはワインタイムに向いています。その際は、食事と一緒に楽しむ甘口よりも、一段階甘味の強いものがちょうどいいでしょう。
2人ともある程度お酒を飲める方で、1本空けてしまうのが習慣なら、「酸味低めの甘口ワイン」がおすすめです。
食後にグイグイ楽しむ、酸味低めの甘口
甘口ワインとして高級な産地は、ある程度涼しい環境で、酸味が高く残りやすいブドウ品種を栽培します。
リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、シュナン・ブラン、フルミント・・・・収穫時期が遅くなっても、酸味が落ちにくい品種です。
一方で温暖な産地で甘口がないかというとそうでもない。南フランスやイタリアの各地で、古くから甘口ワインはつくられてきました。概ね酸味は低い傾向があります。
酸味が高いと、同じ糖度でも甘味は控えめに感じます。
その点このワインは酸味が低いので、甘味がより芳醇に味わえます。
いつもは辛口の赤ワイン白ワインを飲んでいる方にとって、せっかく気分転換に甘口を飲んでみるなら、とろっと濃厚に甘い方が面白いんじゃないでしょうか。
正確な残糖値のデータがありませんので、味わいからの予想ですが、おそらく糖度はオレンジジュースくらい。でもより甘く感じます。
プリンなどのデザートと楽しむのもおすすめです。
探し方のポイントは「遅摘み」「乾燥」
フランスやイタリアの各地には、「この地名が書いてあったら甘口」と法律で決まっているワインがたくさん存在します。
このワインの場合は「パシュランク・デュ・ヴィク・ビル」がそれにあたり、「セック」と書いてなければ甘口です。
しかし、ソムリエでもないのにこんなもの一つずつ覚えてられません。むしろソムリエでも忘れています。
なので少し手間はかかりますが、ワインの製法を読みましょう。そこに「遅摘みしたブドウから・・・」「収穫したブドウを乾燥させて・・・」などとある白ワインなら、ほぼ甘口と思っていいです。
(赤ワインの場合は、例えばイタリアのアマローネのように、アルコール度数の高い辛口濃厚ワインもあります)
このようなワインの作り方
先述の通り、ブドウの収穫を遅らせるか、収穫してから乾燥させてつくります。
どちらもブドウの水分が蒸発して、糖度が上がるようにとの意図です。果汁中の糖度が高いので、アルコール発酵によって糖分を使い切ることができません。だから甘味が残るのです。
ゆえに例外もありますが、アルコール度数は10~13%くらいと、辛口ワインに比べてあまり低くありません。
これらは収穫期に雨が降る恐れがあるところではつくれません。一気にダメになってしまいますから。
なので雨季と乾季のハッキリした地中海性気候の生産地で見かけることが多いです。
自宅で食後に一人で飲む、2~4日かけ、このワインだけ
朝が早い仕事をしていて、平日の夜にはあまり多くお酒を飲めない。
外食が多くて、連日家でお酒を飲むことが少ない。
そもそもお酒が弱い。
様々な理由で、一人で1日に飲むワインの適量が少な目の方もいらっしゃるでしょう。
何日もに分けても劣化させずに食後の晩酌を楽しむコツ。それは酸味の高い甘口ワインを選ぶことです。
日をまたいでも劣化しにくい、酸味高めの甘口
先ほどの酸味低めの甘口とは逆。酸味の残りやすい品種を使った甘口ワインをおすすめします。
特にリースリングが品ぞろえ豊かですが、今回ご提案する目印は品種名ではありません。リースリングにはいろいろなタイプがあるからです。
甘さはだいたいコカ・コーラくらいです。
上記のものより甘味も酸も少し低く、ミツヤサイダーより少し甘くないくらい。
探し方のポイントは「アウスレーゼ」
「アウスレーゼ」とは、収穫の時に特によく熟したブドウの房を選りすぐった遅摘みでつくられるワインのこと。
ドイツとオーストリアでこの名称が使われます。
極稀に例外がありますが、「アウスレーゼ」と書いてあれば甘口です。
ドイツのワイン法でいう「アウスレーゼ」の下のクラス「シュペトレーゼ」でも、十分に甘いワインはたくさんあります。
しかし「シュペトレーゼ」には辛口もたくさんあります。だから、「アウスレーゼ」を目印にするんです。
こういうワインがちょっと高い訳
こういったワインも、先ほどの酸味の低い甘口と同様、遅摘みによってつくります。
暖かい気候の蒸発を待つ遅摘みは通常の収穫より数週間遅いだけ。それに対してドイツのような冷涼な産地では、通常の収穫が11月にかかることもあり、アウスレーゼをつくろうとするとかなり我慢しなければなりません。
その間、天候によるリスクのもと、鳥がブドウを食べてしまうのを防がなくてはいけません。
アウスレーゼより上のクラスは、ぐっと生産量が少なくなる分、値段もはってしまいます。
アウスレーゼが日持ちする理由
ワインには、ワインを酸化から守る亜硫酸が含まれています。これは、酸化防止剤として添加される分もありますが、発酵の段階でブドウが自然に生み出す分も含まれます。
この亜硫酸、pHが低いほうが酸化防止の効果を強く発揮する性質があります。
簡単に言うと、酸っぱいワインの方が酸化に強いのです。
ゆえにアウスレーゼクラスの甘くて酸っぱいワインは、グラス1杯ずつ毎日飲むような飲み方でも、最後まで美味しく飲めるものが多いのです。
仕事帰りに「今日はこのお店で飲んで帰ろうかな。でも冷蔵庫に残ってるワイン飲まないといけないし・・・」なんて心配する必要はありません。
自宅で一人で飲む、他のワインのあとのデザート代わりに
健康のためにも夕食は少な目に・・・と思っていたのに、寝る前に小腹がすいてしまった。
そんな経験はないですか?私はつい誘惑に負けてしまいます。
冷蔵庫にあるハーゲンダッツという切り札は切りたくない。でもこのまま寝るのは「ガマン」になる。続かない。
そんなときに、いわゆる「ナイトキャップ」的にちょっと一口だけデザートワインを楽しむのはいかがでしょうか。
有名ではない産地の「貴腐ワイン」なら、グラス1杯を大きく下回る1ショットの量でも、満足させてくれることでしょう。
ニューワールドの貴腐ワイン
デザートの代わりとなるくらい濃厚に甘いワイン。通常の1杯100mlくらいが多すぎるような極甘口ワインのことを、総称で「デザートワイン」と呼びます。
中にはハチミツをそのままなめているようなものまであります。
デザートワインをつくるには、原料の果汁がとっても甘いものでないといけません。
その方法はいくつかありますが、一番世界中でつくられているのが「貴腐ワイン」です。
家で一人で楽しむのに、そんな高いものは買いづらい。
これくらいの価格なら、つい手が出ませんか?
ヤクルトより甘いです。
こちらは貴腐ブドウの比率は2/3で、甘さもそこまでではなく、飲むヨーグルトくらいです。
探し方のポイントは「貴腐ワイン」
シンプルに「貴腐ワイン」で検索して手ごろなものを選べば、おおよそニューワールドのものになります。
砂糖を多量に使ったジャムやコンポートにすると果物が腐らないように、デザートワインもまた劣化しにくいのが特徴です。
先ほどの酸味の高い甘口ワインと同等以上に日持ちします。だから、2週間3週間かけて楽しむこともできるのです。
貴腐ワインはどうやってできる?
貴腐ワインのもとになる貴腐ブドウは、「ボトリティス・シネリア菌」という細菌がブドウにつくことによってできます。
菌自体は畑に普通に見られる菌です。ただし、ブドウにつくときの条件が限られます。
十分に熟したあとの白ブドウにつき、湿気の多い朝夕と乾燥した日中が繰り返されるのが理想です。
ボトリティス・シネリア菌は霧がもたらす湿度が運んでくると言われます。
菌が果皮につくと、菌糸を伸ばして果皮に小さな穴を開けます。その穴から、晴れた日中に果粒中の水分が蒸発していきます。それを繰り返すことで、ブドウがしぼんでカビの生えたレーズン状になります。とても食べたいとは思えないブドウですが、これを絞ると驚くほど甘く、風味の複雑な果汁が取れるのです。
そばに川が流れるブドウ畑で、しかも条件が整わないと貴腐ブドウは収穫できません。菌がつくタイミングが違ったり、黒ブドウにつけば、「灰色カビ病」という病害の一種です。
ブドウがしぼむ分、取れる果汁はわずかとなり、畑の面積当たりにつくれるワインの本数は少ないです。なので貴腐ワインは比較的高価ですが、畑を大きくしやすいニューワールドの中には手ごろに提供してくれるメーカーもあります。
ワイン会の場で何本かのワインの締めに飲む、4人以上
ワイン好きが集まる飲み会、ワイン会。
スパークリングワイン、白、赤ときて、たまに途中にロゼワインが入って、締めに甘口デザートワインという流れが多いでしょう。
ワインの予算は会の趣旨や集まるメンバー、家でやるのかレストランでやるのかなどでも変わってきますから、いくらくらいとは言えません。「デザートワインだけやたら高価」というのは、あまりバランスがよろしくないでしょう。
なので具体的なワインは選びにくいのですが、「こんなの最後に出てきたら、酔いつぶれかかってても意地でも飲む!」というものをピックアップしました。
ワイン会の締めに甘口ワイン
ワイン会ではいろいろなワインを飲んで既に酔っぱらっています。
複雑な味わいの、美味しい赤ワインも飲んだでしょう。
その後に繊細な味わいのワインや、シンプルな風味の甘口ワインでは印象に残りません。
眠くなりかけている目を覚ますような、ハッキリとした美味しさがないと!
というわけでなかなかいいお値段していまいますが、おすすめしたいのはこちら。
甘さはコーラと同じくらいから飲むヨーグルト程度です。
選び方のポイントは「貴腐ワイン」「熟成」
先ほども登場した「貴腐ワイン」のうち、できたら10年以上前の「熟成」したものを。いくら古くてもいいです。
もともと貴腐ワインは複雑な風味を持ちますが、さらに奥行きを感じる味わいとなります。
ただ、そんなに量はいらない。
750mlのものを持参するなら、10人以上の大規模な会で。
執筆時に適当なワインを切らしていたのですが、10人以下ならハーフボトル375mlがちょうどいいサイズです。
熟成貴腐ワインの見つかりやすい地域
熟成した貴腐ワインを探すにあたって、最も見つけやすく手ごろなのが、ボルドー・ソーテルヌ産のものです。
優良とされる生産者で、10~20年前のものがハーフボトルで5000~10000円。これくらいが相場です。
貴腐ワイン自体が本当に自然の産物で、ヴィンテージの差が大きく表れます。有名生産者のものならパーカーポイントがついていることが多いので、参考にするといいでしょう。
ソーテルヌの貴腐ワインは、単純に他の地域のものに比べて生産量が多いので、10年20年後までもある程度流通しています。
甘口ワインを使いこなそう
ひと口に甘口ワインといっても、ちょっぴり甘い程度のものから、びっくりするほど甘いデザートワインまで様々です。
それだけ多種多様な甘さのものがつくられているということは、それぞれにピッタリの飲用シーンがあるということ。誰とどんなときにどれくらい甘口ワインを飲むか。それを考えつつ自分の好みを考慮に入れることで、甘口ワインを何倍も楽しめます。
甘口ワインは甘党さんのためだけのものではありません。普段は辛口メインの方でも、たまにちょっと甘口ワインを口にすると、ついうっとりしてしまうものです。
もちろん、甘いもの好きのワイン初心者は、先入観なく自分の舌に従うべきです。
辛口ワインを飲むのがワイン通ではありません。自分の今の気分に応じて甘口辛口関係なくピッタリのものをチョイスできてこそ、真の「のんべえ」だと私は考えます。