《生産者について》
ラッツェンベルガーはミッテルラインの生産者。そこは500haにも満たない小さな生産地ですが、ラインガウやモーゼルと共通する粘板岩土壌の畑があり、上質なリースリングを生みます。
現在所有している畑は25ha。この産地の1/20の面積に当たり、地域を代表する生産者です。
辛口ワインだけでなく、やや辛口?やや甘口、そして極甘口のデザートワインまで、様々なタイプのリースリングをつくります。ドイツのスパークリングワイン「ゼクト」や赤ワインも忘れてはなりません。
そのどれもに上品な酸味とハッキリと感じるミネラル感を持ちます。
有名生産者がつくるリースリングは、若いうちはミネラル感の硬質さと酸の高さが相まって、厳しい印象を与えるものが少なくありません。でもラッツェンベルガーは違う。当主ヨハン氏の人柄でしょうか。非常にソフトでやさしく、繊細な印象。親しみやすいワインばかりです。
《このワインについて》
シュロス・フュルステンベルクの畑は2016年に取得したばかり。まだつくり始めてそう長くありませんが、樹齢60年の古いリースリングが植わっており、ワインは非常に上質です。
白桃や白い花、濡れた石などのリースリングの深みのある上品な香りが豊かに立ち昇ります。低いアルコールながらほのかな甘みで味わいに凝縮感があり、キレのいい酸味が後味を引き締めます。
Ratzenberger Schloss Furstenberg Riesling halptrocken