《生産者について》
ステレンラストは、ステレンボッシュのポタラリーヒルズとヘルダーバーグに畑を持つワイナリー。合計200haもの畑をもつ比較的大規模な生産者で、様々なブドウ品種をつくっています。
家族経営を続けており、フェアトレードの認証も受けています。2012年のロンドンオリンピックの際には、公式ワインとしてふるまわれました。
《このワインについて》
ステレンラストのラインナップの中心は、その生産規模の大きさもあり一般大衆受けを狙った分かりやすい味わいのもの。それに対して「アーティソンズ」のシリーズは、醸造家がつくりたいように少量生産したものです。このゲヴュルツトラミネールはまさにそんなイメージ。
先祖が農園購入時に植えたので正確な樹齢が分からず、80-105年と推定される古木のゲヴュルツトラミネール。18%は房のまま果皮と一緒に発酵させます。ステンレスタンク醸造の多い品種ですが、あえて古樽で9か月熟成。1樽分しかつくっていない希少さです。
《テイスティングノート》
品種の特徴として挙げられるライチの香りはやや控えめ。メロンやマンゴー、パパイヤのようなもっと大粒のトロピカルフルーツを思わせる香りです。その香りのイメージに反し、口当たりは程よく軽やかで適度な酸味があります。アルコール12.5%(2022VT)なのである程度早摘みしているのでしょう。残糖はなくしっかりドライで、フードペアリングの工夫が面白そうなワインです。
Stellenrust ArtiSons Under My Skin Gewurztraminer