《このワインについて》
「20年以上前のワインが2000円で」そんな驚きの1本。
本当に瓶詰されて20年前後なら古酒経験値の高い方にしかおすすめできませんが、このワインはそうではありません。
ワインの醸造は225Lのフレンチオークで48か月熟成させた後、15,000Lの大樽で13年も熟成!瓶詰されたのはそう昔ではありません。大樽でこれほど長く熟成させる明確なメリットはないので、「手ごろな熟成ワインとして差別化し販売する」という明確な意図を持って保存されていたのでしょう。
だから澱(おり)はありませんしコルクもしっかりとしたもの(プラスチックコルクか天然コルクか見分けがつきませんでした)。なので古酒に慣れていない方でも抜栓には困りません。
スペインアラゴン州にある家族経営のワイナリー「ボデガス・リュベルテ」に保管されていたものを、ネゴシアンであるアルティガ・フェステルが買い取って日本に紹介しています。
《テイスティングノート》
枯れ葉やキノコなどの熟成の香りの奥に、少しだけベリーの香りが残っています。古酒らしい香りの複雑さはありませんが、価格を考えれば妥当。口に含めばその果実味はまだまだ若々しく艶やかです。タンニンは穏やかできめ細やかなもの。どっしり力強いワインではなく、なめらかでスムースに舌を流れます。
20数年間の熟成の風味は感じません。しかし5年程度ではない若いワインとの違いはあってこの価格なのです。価値ある1本です。
Nostrada Gold Label Gran Riserva