《生産者について》
テッシュ醸造所の設立は1723年。非常に長い歴史を持つ、家族経営のワイナリーです。
そこに1997年、激震が走ります。当主を引き継いだマルティン・テッシュ氏の改革が正に型破り。あまりにスタイルを変えてしまったため、4割以上の顧客を失ったといいます。
彼は既存のドイツワインに不満を持っていました。「村名+畑名+品種名+果汁糖度+ヴィンテージ+生産者名」という構成のワイン名があまりに長いと。さらに料理を食べながら飲む食中酒としては、甘口の伝統的なリースリングは適していないと。
そこで彼は、「補糖なし、樽なし、補酸なし」のストレートな醸造でつくるリースリングの辛口ワインに注力。畑ごとの個性を表したワインを看板商品としたのです。
《このワインについて》
テッシュがつくる数少ないリースリング以外のワインが、このディープ・ブルー。
ピノ・ノワールを短時間スキンコンタクトしてつくるワインで、その年の色合いで「ロゼワイン」でリリースするか「白ワイン」でリリースするかを変えます。
名前の由来は、ピノ・ノワールの古い名前が「青いワイン」だったから。また、このあたりは昔海の底で、土壌からサメの歯の化石がみつかることにも由来します。
《テイスティングノート》
赤果実の風味がふわっとかおる、チャーミングな味わい。しっかりドライな味わいですが、黒ブドウらしいコクも感じます。
Tesch Deep Blue