《生産者について》
ラウル・ペレスは「ビエルソ」というスペイン北西部の生産者。アルバリーニョで有名なガリシア地方にも近く、スペインといっても暑く乾燥した地域、というわけではありません。
1752年からという長い歴史を持つ栽培農家に生まれた彼は、実家であるボデガ・カストロ・ベントーサに参画。そののち2007年に自身のドメーヌを設立しました。特にメンシア、ゴデーリョといった土着品種で一大ムーブメントを起こした生産者として有名です。
「ブドウに与える影響を最小限に」といういわゆる「不介入主義」であり、馬をつかった畑の耕作、最小限の亜硫酸添加、熟成に古い樽を使うことなどが特徴です。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト誌 2024年6月のレビュー]
2022年のラ・ヴィズカイナ・エル・ラポラオも濃く熟しており、この年の非常に暖かく乾燥したコンディションを反映している。このワインは、彼らがいつも使っている同じ区画(現在は彼らの所有地)のブドウに加え、アリカンテ・ブーシェがもう少しある別の区画のブドウを使用している。100%全房で発酵させた。元の区画のワインは使用済みの樽で熟成させ、新しい(古い)区画は使用済みのフードルで熟成させた。全てのワインをフードルで熟成させる予定だが、ワインが減ってしまうため、ゆっくりと熟成させている。樽香があり、熟度が高い。ワインはクリーンだが、かなり熟していると感じられ、赤い果実というよりむしろ黒い果実と、リコリスとコショウのノートを伴う土っぽいタッチがある。タンニンは豊富で、やや埃っぽい。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2024-2029年]
La Vizcaina El Rapolao Raul Perez