《生産者について》
モーゼルの中流域、ピースポート村の近くに、カール・ローウェンのワイナリーは居を構えます。ワイナリーの歴史は1803年までさかのぼることができ、所有している畑の中には世界で最も古いリースリングの畑があります。
《このワインについて》
テーニッヒ村のリッチは古くからモーゼル川流域で最高の畑として格付けされていました。
硬いクォーツとブルースレート土壌に植わる樹齢約60年のブドウから造られます。
完熟したリンゴにナッティーなニュアンス、非常に凝縮したアロマ。力強いフルボディのリースリングであり、奥深さ、密度、ミネラル感のどれをとっても非の打ち所がありません。フィニッシュはほろ苦いタンニンと上質な酸が続いていきます。豊満さがあるわけではありませんが、「リッチ」という名前に恥じない飲みごたえがあります。
《グローセス・ゲヴェックスとは》
一般にグローセス・ゲヴェックスとは、グローセ・ラーゲでつくられる辛口ワインです。
グローセ・ラーゲとはVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)がその加盟者の畑に関して認定している格付けで、いわばドイツのグラン・クリュです。
カール・ローウェンはVDPには加盟していませんが、代わりに「ベルンカステラー・リング」というモーゼルの生産者団体に加盟しています。
ベルンカステラー・リングもまた独自に畑の格付けを行っており、リッチの畑はそこが認定する特級畑です。
Riesling Ritsch GG Carl Loewen