《生産者について》
2003年にドメーヌ・デ・リゼを設立したマキシムは、アラン・グイライヨの息子。アラン・グライヨといえば、クローズ・エルミタージュを代表する生産者の一人で、極めてクラシカルなつくりをしています。マキシムはアラン・グライヨの醸造責任者として父の味わいを継承する一方で、全くスタイルの違うモダンでピュアな「ドメーヌ・デ・リゼ」を並行して営んでいるのです。
《このワインについて》
マキシムがつくるワインの中でも特に人気の高いスタンダートライン。「エキノックス」はフランス語で「春分・秋分の日」を意味しており、春分のころに瓶詰めすることから名づけたといいます。
ラズベリーやアメリカンチェリーを煮詰めたような、甘く熟したフルーツの香り。口に含んだ時に広がるフルーツの風味がとりわけ透明感があり、なめらかなタンニンと上品な酸味から美しい余韻へと非常にスムースにつながります。
「クローズ・エルミタージュのシラー」と聞くと、「鉄分や獣を感じさせる力強いワイン」というイメージかもしれませんが、このワインは全くかけ離れています。飲み手に寄り添うような優しい果実感が持ち味です。
Crozes Hermitage Equinoxe Domaine des Lises