《ワイナリーについて》
プリオラート4人組のひとりとして名を馳せるアルバロ・パラシオス。仲間と共に荒廃したこの産地を一躍有名高級産地としてよみがえらせました。以来、自然を尊重し土地を愛し、伝統品種と伝統的方法に立ち返ったワイン造りを行っています。また、土地を代表する造り手として土着品種の価値観を高め、地域活性化にも貢献しています。この功績から2015年にはデカンタ誌の「マン・オブ・ザ・イヤー」に最年少で選ばれました。
[ワインアドヴォケイト誌116号 1998年の試飲]
1994年とうり二つであるこの1995年は、前のヴィンテージのもののような力強さや凝縮感があらわれてはいないが、試飲時の若さではこれも無理はない。グラスの向こうが見通せない濃い紫色、焼いたパンや肉汁、ブラックベリーやフローラルな香りがあり、1994年よりややこなれている印象を受ける。口に含むと深みがあり力強く、豊かで酸味は穏やか、心地よい甘みとこなれたタンニンを感じるが、これは筋肉質な1994年と比べたときのものだ。エキス感と風味が折り重なり、余韻は40秒も続く。非常に優れた強烈で風味豊かな驚くべきワインだ。
[ロバート・パーカーJr.よる試飲 飲み頃予想2002-2020年]
Alvaro Palacios L'Ermita