《このワインについて》
「ハイ デンシティ」とは、ブドウの樹を畑に植える密度のこと。それがかなり高いことが、このワインの1番の特徴です。
南アフリカのシュナンブランにおいて、通常は1haあたり3000-4000本植えます。畝の間が十分空いているので機械も入れやすく、健全にブドウが育ちます。
それをあえて1haあたり8000本も植えます。樹は1m×1.2m間隔です。これだけ密植すると、ブドウの樹どうしが水分や栄養分を奪いあいます。ゆえに地中深くへと根を伸ばし、より強いブドウの樹になると考えられています。
普通ならたくさん樹を植えれば、たくさんブドウがとれると思うでしょう。しかし栄養を奪い合うのでむしろ収穫量は自然と落ちて、0.6haの小さな畑から、わずか1.2トンのブドウしかとれないそうです。恐らく年産およそ1100本程度です。
《テイスティングノート》
非常に緊張感のあるワインです。ライム、青りんご、桃、白コショウ、ハチミツ、ローストナッツなど、様々な香りがこのワインに潜んでいます。研ぎ澄まされたようなメリハリのある酸味とミネラル感。濃密な果実感は高めのアルコールを感じさせないほど引き締まっています。
《生産者について》
ステレンボッシュにてシュナン・ブランとカベルネ・フランに特化したワインづくりを行う、ブルーワー・ラーツ氏。この2品種においては、南アフリカのみならず世界有数の生産者として高い評価を受けています。認証は得ていないものの、栽培にはビオディナミの考え方を取り入れているそうです。
Raats Eden High Density Single Vineyard Chenin Blanc