《生産者について》
食で有名なナポリを州都とするカンパーニャ州は、ワインの産地としてはそれほどなじみがないかもしれません。しかしそれは地元の人と観光客が作られたものを飲んでしまうから。2世紀ごろから盛んにワインづくりが行われたカンパーニャがワインに適した土地であることは、歴史が示しています。
クイントデーチモはルイジ・モイオが2001年に設立したワイナリー。短い歴史など関係ありません。ナポリの醸造大学で教授を務める彼の技術は本物。ブルゴーニュで修業した経験を活かし、品質を追求したワインだけをそれが可能な量だけ生産しています。
彼のつくる白ワインは、間違いなくカンパーニャでトップ。イタリア全土で考えても、有数と言ってもいいでしょう。徹底した収量制限をされた果汁はとてつもないパワーを秘めています。一部をバリックにて熟成されていますが、それを感じさせないほど濃密な熟したフルーツのアロマが溢れます。骨太で圧倒されるような風味は、リースリングやシャルドネとはまた違ったエレガンスを持ち魅力的です。
【パーカーポイント95点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年12月のレビュー]
このワインは、酸味のある柑橘類や青パパイヤ、砕いた牡蠣の殻のようなアロマと正確なラインで表現される白ワインに惹かれる人々に語りかける。このワインにはかなり強い塩味があり、リースリングやシチリアのエトナのカリカンテの匂いもする。ルイジ・モイオのハウス・スタイルはボリュームとテクスチャーを重要視しており、このワインは、上質な澱の上での部分的な樽熟成に由来するほのかなシナモンのクリーミーさとともに、それらの面を実現している。44,000本のリリース。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2023-2033年]
Giallo d'Arles Greco di Tufo Quintodecimo