《日本ワインと輸入ワインを比べて》
海外のワインは関税こそほとんどないものの、遠い生産国からガラスのボトルに入った重たいワインを船便で輸入しています。それでも日本ワインと比べて安くて美味しいと感じる輸入ワインは少なくありません。
高温多湿な日本の環境や様々な理由で、栽培・醸造コストが高いからです。
その中で個人的に「このジャンルでは輸入ワインと闘える!」と感じているのが、北海道ワインの「北海道シリーズ」です。
ツヴァイゲルトは主にオーストリアで広く栽培される品種です。やや軽めの口当たりと上質な酸味が魅力。しかしオーストリアは平均的なワインの価格が高いため、1000円台後半ではなかなか見つかりません。
同じ「ツヴァイゲルト」で比べた時、決して高いと感じない。コショウのようなスパイス感と柔らかなタンニンを持つこのワインは、品種の魅力を表現しながら何度も飲める値ごろ感がうれしいところです。
《生産者について》
「北海道ワインは北海道に必要な会社になります」
その目標を掲げて創業以来50年。北海道ワインは日本で最も生産量の多いワイナリーとなりました。北海道で栽培されるワイン用ブドウのうちなんと1/3が北海道ワインに入ってくるそうです。
生産量の多さはそのままコストパフォーマンスにつながっています。輸入原料を使用しない、100%国産ブドウのみを使用しながら、1000円台にも豊富なラインナップ。スタートしたばかりの小規模ワイナリーにはとてもマネできない価格です。
それを支えているのは多くの契約農家。北海道ワインは農家のブドウに関して「選り好みせず全部買う!」という方針だそうで、その信頼感がこの低価格を可能にしているのでしょう。
Hokkaido Wine Hokkaido Tweigelt