《生産者について》
ル・ミリュウは塩瀬豪さんと齋藤翔さんが2018年に立ち上げたワイナリー。長野県の安曇野ワイン特区第一号です。
安曇野市のワイナリーで働き栽培と醸造をしていた塩瀬さんと、ソムリエとして働いているときに城戸ワイナリーのワインに感銘を受けて門を叩いた齋藤さんの出会い。それはいわばワインの「造り手」と「飲み手」のプロの出会いでした。
安曇野市にある畑は、盆地特有の内陸性気候で雨が少なく、昼と夜の気温差があります。彼らはこまめに農家さんと連絡を取り合い、収穫のタイミングが最適になるようにしているといいます。
また、以前は桑畑だった「天王原」の畑のうち1.5haは、ル・ミリュウの自社畑だといいます。
醸造においては「ワインは農産物である」の信念から、なるべく添加物を加えません。補糖するのが当たり前の日本にあって、補糖も補酸もしないといいます。
《このワインについて》
明るく輝く一等星「シリウス」を名前に冠したシリーズ。木樽を使用した熟成にも耐えうる上級ラインで、「飲んだ人の記憶に刻まれるようなワインをつくりたい」という想いを込めています。
《テイスティングノート》
「凝縮した果実感とスパイス香があって、少し野性的な力強さを持つ」そんなシラーのイメージから北海道⇔沖縄間くらい離れたやわらかいアタックのシラー。
いい意味で青さを感じる清涼感のある香り。透明感のある口当たりでやさしくやわらかく、きめ細かなタンニン。それでいて味わいに芯があります。
価格相応かと言われたら、そりゃあ割高感は否めません。300本しかつくられてないのですから。正直2000円安ければなとは感じますが、そこはル・ミリュウの門出を応援するためと考えてください。
Le Milieu Sirius Syrah