《生産者について》
エーゲ海に浮かぶ島、ギリシャのサントリーニ島の銘醸ワイナリー。オーナー醸造家のパリス・シガラス氏は元数学者という異色の経歴の持ち主。パリス氏は当時甘口ワインが主流であったサントリーニ島においていち早く辛口の赤ワインを生み出した造り手でもあり、この島の非常にユニークで貴重なテロワールに目を向け、異なる区画の研究を行ってきました。
《このワインについて》
サントリーニは火山性土壌で、有機物も少なくそのほとんどが砂質であることからフィロキセラが生息できないという稀有な環境です。このため、ブドウは接ぎ木されず現在も自根で栽培されます。サントリーニ島原産のアシルティコは、完熟し豊かな果実味をもっていても、同時に高い酸をキープできる珍しい品種です。
乾燥して非常に強い海風が吹くことから、この地域ではブドウの木を独特の「クルーラ」という仕立て方をします。生産量は少なくなりますが風味が凝縮するので、独特の凝縮感を生みます。
「アシルティコ」という品種を味わうならもっと安いものが他地域にあります。でも「サントリーニの」アシルティコを飲まねば、ギリシャの白ワインは始まらないといってもいいでしょう。
《テイスティングノート》
ミカンやライム、白い花の豊かなアロマ。ミネラルが豊富で、ボリュームもあり、透明感のある柑橘果実、レモンの皮のようなスパイシーさも持ち合わせます。高い酸は熟成能力を予感させます。
Santorini Assyrtiko Domaine Assyrtiko