《バコ・ノワールとは》
バコ・ノワールは寒い地域でも栽培可能な耐寒性のあるブドウとして開発された交配品種。フランスのブドウ種苗家であるフランソワ・バコ氏によって、フォルブランシュと北米のリパリア種から開発されました。主にカナダのオンタリオ州で栽培されています。
1980年代以降、ヨーロッパ系のブドウへの改植が推奨されたため、カナダですら希少品種であるそうです。
《このワインについて》
寒い地域に適したブドウだけありよく熟します。「フルボディ」とまではいきませんが、青さや尖った酸味もなく、しっとりと滑らかな口当たり。果実味はしっかり凝縮感がありつつ甘いニュアンスはなく、穏やかなタンニン。
似ているものを挙げるのはなかなか難しいのですが、あえて言うならブラウフレンキッシュやドルチェットでしょうか。
少し濃いのに渋くなくて、適度な上品さもある味わい。寒い季節にソファーやこたつでのんびりしながら、じっくりと味わいたいワインです。
《生産者について》
ペルハム家がカナダのオンタリオ州に土地を取得したのは18世紀後半。起業家であった故ヘンリー氏の名前にちなんでワイナリー名としました。
ワインづくりは1984年にナイアガラを植えたのがスタート。ワイナリーはオンタリオ湖とエリー湖の間にあり、セント・キャサリンズの街の南西です。特にアイスワインを得意としていますが、スパークリングから赤ワインまで様々な品種・タイプのワインをつくります。
Baco Noir Henry of Pelham Family Estate