《セントラル・オタゴのパイオニア》
「あまりにも寒すぎてブドウ栽培は不可能だ」
かつてそう言われた地に創始者のアラン・ブランディーが商業用のブドウ畑を拓いたのは1980年。
ファーストヴィンテージをリリースしたのは1987年で、これはリッポンヴィンヤードよりも2年早く、まさにパイオニアと言えます。
そしてこの地は今では1700haの畑が拓かれ、世界中のピノ・ノワールファンの注目を集めています。
《ワイナリーについて》
ギブストン・ヴァレー・ワイナリーは、ワイナリー運営だけでなく、レジャー、観光、レストラン、ウェディング、ホテルなど様々な事業を手掛けています。
その名の通りセントラル・オタゴのサブ・リージョンであるギブストンに本拠地を構え、周辺に畑を持つほか、ベンディゴにも4つの畑を持ちます。
《ワインについて》
ギブストン地区にあるグレンリー・ヴィンヤードは2002年に開墾された畑。ギブストンの非常に厳しい気候条件により、ワインに繊細さと芯の強さがもたらされています。
野生酵母を用いて一部全房のブドウを入れて発酵。櫂入れは最小限に行い、優しく抽出します。
《テイスティングノート》
淡く美しいルビー色。口に含んでまず驚くのが、その柔らかさ。口当たりの軽さ、タンニンの穏やかさ、酸味の丸さ。そんな言葉では言い表せない、真綿でやさしく包み込むような落ち着いた雰囲気があります。
フィリップ・パカレやプリューレ・ロックといった薄旨系の巨匠に通じる、通好みの素晴らしいピノ・ノワールです。
Glenlee Gibston Pinot Noir Gibston Valley