《生産者について》
モンテベルティーネはあえて「キアンティ」を名乗らない独自の品質追及で有名になった生産者。
1967年に鉄鋼業を営んでいたセルジオ・マネッティ氏が別荘のために2haの土地を取得したのがワイナリーの始まりです。ジュリオ・ガンベッリ氏をコンサルタントに迎え、ワインビジネスに専念します。
当時のキアンティはサンジョヴェーゼに補助品種を使うのが規定でした。しかしモンテベルティーネは純粋なるキアンティの表現を追求するため、キアンティのDOCGを脱退。法律が変わってサンジョヴェーゼ100%でも「キアンティ・クラッシコ」が名乗れるようになってからも、IGTグレードのワインとしてリリースしています。そういう意味では「スーパータスカン」の一つと数えられることもあります。
特にワイナリーの代名詞となっているのが、フラッグシップである「レ・ペルゴーレ・トルテ」。毎年異なるデザインで女性が描かれたラベルを採用し、コレクターへの人気が高いのみならず、ワイン評価誌の評価もすこぶる高いものです。
【パーカーポイント92点】
[ワインアドヴォケイト誌 2024年6月のレビュー]
モンテヴェルティーネ2022ピアン・デル・チャンポロは、最初は内気で、開くのに時間がかかる。野生のベリー、レッドカラント、ピートモス、ブリキ缶のニュアンスが感じられる。このホットヴィンテージは、サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%で造られ、ガラス張りのセメントタンクで発酵後、大樽で熟成。絹のようなタンニンを持つ滑らかなテクスチャー。生産量は20,000本。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2024-2030年]
Le Pergole Torte Montevertine