《このワインについて》
イタリアで収穫したブドウを陰干しして糖分や風味を凝縮させることを「アパッシメント」と言います。ヴェネト州特産の「アマローネ」がアパッシメントしてつくるワインの代表格です。
ロベルト・サロットはその手法をバローロに取り入れた型破りな生産者。肉厚な果実味を持たせることで、バローロの強烈なタンニンをまろやかに感じさせ、幅広い層に親しみやすい味に仕上げて大ヒットしました。その手法をバルバレスコにも取り入れたのがこのワインです。
《テイスティングノート》
スミレを思わせる優雅な香りに、ほのかに干しブドウのニュアンス。樽からくるヴァニラの香りもあります。フルボディな味わいは15.5%のアルコール度数(2018VT)のとおり力強く厚みがあります。タンニンの刺激はバルバレスコとしては比較的穏やかなものです。
バルバレスコ好きにはお勧めしません。おそらく期待するであろう繊細さやストイックな感じはないです。むしろカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンなど甘濃いワイン好きにこそお勧めします。
《生産者について》
アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロットは、個人の生産者ながら結構な生産規模を誇ります。それは"一般の消費者に受ける"バローロをつくるから。
中でもピエモンテが世界に誇るプレミアムワイン『バローロ』においては、陰干しブドウを使用して造るというのが大きな特徴それまで誰もしていなかった手法を取り入れ、様々な苦難を乗り越えて、「バローロの魔術師」と呼ばれるほどの生産者となりました
Barbaresco Gaia Principe Azienda Agricola Roberto Sarotto